ウラジミールとローザ

a)『フルスタリョフ、車を!』(アレクセイ・ゲルマン
今日は昼に御茶ノ水に行き、夜は飯田橋に行くつもりだったのだが、昨夜、朝まで起きていたので、目覚めたのが昼の三時で当然、昼の部には間に合わないので諦め、さて夜の部をどうするかと、ぎりぎりまで御茶ノ水に行くか、飯田橋に行くか迷い、飯田橋に電話をかけても「スニーク・プレビュー」のタイトルを教えてくれないので、どうせ何度も見たアレだろうとタカを括り、結局、御茶ノ水に行き、久しぶりに見た傑作という言葉では何も言ったことにならないこの破格の作品にお腹一杯になって、家路につき、ネットを開き、まず眼に飛び込んできたのが、id:Godard:20040525に記された文字の連なりで、確かに見覚えのあるその題名に記憶の底がざわめき始め、一瞬、自我崩壊の危機に晒されるが、慌てて現実認識を取り戻し、もう一度、その文字を見るが、やはり錯覚などではなく、深い後悔と諦念と共に、ことによると人生最大の不幸の一つとなるかもしれない今日のこの日を反芻し教訓としつつ、生きていこうと決意したのであった。