見出された時

hj3s-kzu2004-06-02

昨日、日仏でフィリップ・ガレルの映画を見た帰りに、id:Godard氏とナイスガイ氏と一緒にウェンディーズでバーガーなどをパクつきながら、id:Godard氏の優雅な暮らしぶりに半ば呆れつつ、本気で階級闘争を孤独に遂行しようかとも思ったのだが、話題がナイスガイ氏がフランス旅行の折に見たというラオール・ウォルシュ特集に移り、こちらが幾つかビデオ化されていないウォルシュ作品の題名を挙げると、二人ともぜひ見たい何なら家まで来て資料整理まですると脅迫まがいのことを言うので、一瞬、それはありがたいと思ったが、よくよく考えると六畳半の自室は本、CD、ビデオ、DVDなどで埋まっていて、入口とベッドと奥のパソコン机を結ぶラインに辛うじて人ひとりが通れる空間があるだけだということを思い出し、彼らの申し出を鄭重にお断りして、今度必ずウォルシュ作品を貸し出すことを約束して別れたのだが、丸一日経って、ついでだから「ウォルシュあばれ火祭り」でもやるかと長いこと手をつけていなかったビデオの山を探索し出したのはすでに深夜の二時を回っていた。こういう作業をしだすとあれもこれもとなって収拾がつかなくなるので、とりあえず新宿ツタヤにない(と思われる)ものという条件でピックアップを始めた。さて格闘すること二時間あまり、すでに夜が明けてしまった。成果はといえば、我ながら驚くべきもので、改めて十年ほど昔のWOWOWやBS2のラインナップがいかに優れたものであったかということに感じ入った。しかも最近DVD化されたことに店頭で驚き買おうか迷っていたスペインのというよりはメキシコの某巨匠の未公開作や、フランスからアメリカに渡りB級怪奇映画の巨匠となった作家の作品で、最近来日したポルトガルの若手作家の最高作のアイデアの元になったもの(かつて日本でもビデオが出ていたが廃盤、ただし輸入版なら入手可)を見つけたときには、つくづく整理してよかったと思い、しかもこれなどはid:gashow氏が痛切に見たがっていたものなので、午前四時半過ぎに迷惑を顧みず携帯にメールを送ったりしたのだが、まだ返事が返ってこないところをみると、おそらく爆睡しているのだろう。で肝腎のウォルシュはというと十本弱見つかった。というわけでそのうち「ウォルシュあばれ火祭り」をやろうと思う。