くもとちゅうりっぷ

hj3s-kzu2004-08-17

a)『難船ス物語 第壱篇 猿ヶ嶋』『茶釜音頭』『べんけい対ウシワカ』『フクチャンの奇襲』『くもとちゅうりっぷ』『桜(春の幻想)』『すて猫トラちゃん』『トラちゃんと花嫁』『トラちゃんのカンカン虫』(政岡憲三
a)『猿ヶ嶋』の物語のナンセンス(難船ス)っぷり(遭難した赤ん坊を猿たちがペットとして育てる)とスタイリッシュでモダンなグラフィックにやられる。続編『海賊船』もぜひ見たい。その後、ややトーンダウンするが、『くもとちゅうりっぷ』ではっとさせられる。この作品は本当に素晴らしい。この時点(1943年)で日本のアニメーションが世界の最高水準に達していたことが分かる。ダンディな誘拐魔のクモと幼女のようなテントウ虫の身振りと表情の豊かさ。「トラちゃん」シリーズも悪くなかった。特に『カンカン虫』が好き。この作品にちょこっと出てくる蟹が、その20年前の『猿ヶ嶋』の蟹であることに感動する。