カラックスの選んだ15本

hj3s-kzu2004-10-22

12月にシネマテーク・フランセーズでレオス・カラックスのレトロスペクティヴをやるそうだ(まだ4本しか撮っていないのに!)。*1同時に「レオス・カラックスへの白紙委任状」として、彼が選んだ映画を15本上映するのだが、これが実に素晴らしいラインナップなのだった。作品は以下の通り。
『今日限りの命』(ハワード・ホークス)、『青い青い海』(ボリス・バルネット)、『たぶん悪魔が…』(ロベール・ブレッソン)、『紙の花』(グル・ダット)、『群集』(キング・ヴィダー)、『二人の子供のフランス周遊記』(ゴダール/ミエヴィル)、『ゲアトルード』(カール・ドライヤー)、『暗黒街の弾痕』(フリッツ・ラング)、『浮雲』(成瀬巳喜男)、『静かなる一頁』(アレクサンドル・ソクーロフ)、『父帰らず』(ジャン・グレミヨン)、『天国の門』(マイケル・チミノ)、『生活の設計』(エルンスト・ルビッチ)、『アメリカの兵隊』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)、『苦闘』(D.W.グリフィス
これを見て、そうかカラックスも『紙の花』好きなのか、と妙な感慨を覚えた。こういう「映画作家への白紙委任状」みたいな企画をフィルムセンター、アテネ、日仏あたりでやってくれると楽しいと思う。
http://www.cinemathequefrancaise.com/htm/chaillot/index.asp

*1:ちなみにテレビ用に編集された『ポーラX』の3時間ヴァージョンも上映するそうだ。