Happy New Year !

hj3s-kzu2005-01-01

あけましておめでとうございます。去年はいろいろお世話になりました。今年もよろしくお願いします。

さて早速、2004年ベストの選出に取りかかることにする。選出範囲としては去年初めて見た映画に限る。ストローブ=ユイレ、リヴェット、ロジェの旧作が選から洩れているのはそのためである。大半は映画館で見たものだが、やむをえずビデオやDVDで見たものも若干含まれていることをお断りしておく。なおその作品について記事を書いたものに関してはリンクを貼っておいた。というわけで2004年のベストテン(実は11本)は以下の通り(製作年代順)。

『警察官』(内田吐夢,1933)
『ある女の愛』(ジャン・グレミヨン,1953)
アンナ・マニャーニ』(ルキノ・ヴィスコンティ,1953)
『四月』(オタール・イオセリアーニ,1962)id:hj3s-kzu:20040626
『女のみづうみ』(吉田喜重,1966)id:hj3s-kzu:20040925
現像液』(フィリップ・ガレル,1968)
『再現』(テオ・アンゲロプロス,1970)id:hj3s-kzu:20040705
『ロバと王女』(ジャック・ドゥミ,1970)id:hj3s-kzu:20040403
『少年裁判所』(フレデリック・ワイズマン,1972)
『細道』(ジョアン・セーザル・モンテイロ,1977)id:hj3s-kzu:20040610
『溶岩の家』(ペドロ・コスタ,1994)id:hj3s-kzu:20040306

何故か、旧作ばかりになってしまった。これでは「反動的」と言われかねないので、これらの強度に拮抗しうる作品を新作の中から選んでみる。なお『ジョヴァンニ』(エルマンノ・オルミ)と『ジェリー』(ガス・ヴァン・サント)は見逃した。見ていたら違ったベストになったかもしれないし、ならないかもしれない。先達に敬意を表して生年順とした。

『永遠の語らい』(マノエル・ド・オリヴェイラid:hj3s-kzu:20040501
『Mの物語』(ジャック・リヴェットid:hj3s-kzu:20040117
ミスティック・リバー』(クリント・イーストウッドid:hj3s-kzu:20040129
『DV2』(フレデリック・ワイズマン
『放蕩息子の帰還』(ストローブ=ユイレid:hj3s-kzu:20040206
『夜よ、こんにちは』(マルコ・ベロッキオid:hj3s-kzu:20040502
珈琲時光』(侯孝賢
ビッグ・フィッシュ』(ティム・バートン
スパイダーマン2』(サム・ライミid:hj3s-kzu:20040713
『あなたの隠された微笑はどこにあるの?』(ペドロ・コスタid:hj3s-kzu:20040206

なお惜しくも選には洩れたが、ぜひ挙げておきたい作品は、『アデュー・フィリピーヌ』(ジャック・ロジェid:hj3s-kzu:20040821、『パリはわれらのもの』(ジャック・リヴェット)、『パート2』(ジャン=リュック・ゴダールid:hj3s-kzu:20040715、『ハイブロンのケートヒェン』(エリック・ロメールid:hj3s-kzu:20041030、『レボルシオン 革命の物語』(トマス・グティエレス・アレアid:hj3s-kzu:20040414、『ドキュメント路上』(土本典昭id:hj3s-kzu:20040723、『喜劇 特出しヒモ天国』(森崎東id:hj3s-kzu:20041102、『あゝ同期の桜』(中島貞夫)、『小山の帰郷』(ジャ・ジャンクーid:hj3s-kzu:20041008、『エレファント』(ガス・ヴァン・サントid:hj3s-kzu:20040408、『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』(ジョー・ダンテid:hj3s-kzu:20040401、『キル・ビル Vol.2』(クエンティン・タランティーノ)、『ロスト・イン・トランスレーション』(ソフィア・コッポラid:hj3s-kzu:20040425、『ドッグヴィル』(ラース・フォン・トリアーid:hj3s-kzu:20040222、『2046』(ウォン・カーウァイid:hj3s-kzu:20041028、『子猫をお願い』(チョン・ジェウン)、『トロピカル・マラディ』(アピチャッポン・ウィーラセタクン)、『ココロ、オドル』(黒沢清id:hj3s-kzu:20040210、『カナリア』(塩田明彦)、『オーバードライヴ』(筒井武文id:hj3s-kzu:20041006、『のんきな姉さん』(七里圭id:hj3s-kzu:20041228、『花井さちこの華麗な生涯』(女池充id:hj3s-kzu:20040827、『SEX配達人 おんな届けます』(堀禎一id:hj3s-kzu:20040906、『たまもの』(いまおかしんじid:hj3s-kzu:20040823である。

さてワーストだが、それを選ぶには見ていない作品があまりにも多すぎる。『ドリーマーズ』(ベルナルド・ベルトルッチid:hj3s-kzu:20040808を挙げようと思ったが、これより酷い作品はいくらでもありそうなので止めておく。

映画美学校関連では、「1st Cut」、「映画美学校映画祭」、「映画番長」など講師・受講生の別を問わずいろいろ見たが、個人的に推すのは以下の三本のみ。

『赤猫』(大工原正樹)
『緑色のカーテン』(隅達明)id:hj3s-kzu:20040128
『ともしび』(吉田良子)id:hj3s-kzu:20040914

『赤猫』は本当に素晴らしい。欲を言えば、尺がやや足りないのが惜しまれる。『緑色のカーテン』、『ともしび』は映画として欠点も沢山あるが、可能性の方を擁護したい。

最後に、2004年最大の映画的事件は、もちろん映画美学校におけるペドロ・コスタ特別講義id:hj3s-kzu:20040312, id:hj3s-kzu:20040313, id:hj3s-kzu:20040314であり、最も悔しかったのは『ウラジミールとローザ』(ジャン=リュック・ゴダール)を見逃したことである。