ゴダールを見逃す

hj3s-kzu2005-01-16

a)『侵入者』(クレール・ドゥニ
昨日の教訓を活かすべく、珍しく早起きして日仏に向う。チケットの発売が10時だからその前に行けば大丈夫だろうと高を括り、15分前に到着するが、すでに時遅く1Fのロビーはびっしりと行列で埋まっていたのだった。恐るべし。最後まで希望を捨てずに並ぶが、人ごみで気分が悪くなってくる。数列前で「完売です」との無情な声が受付から聞こえ、ぞろぞろ人が帰っていく。まあ自分はドゥニの新作も見たいのでそのまま並ぶ。整理番号は40番台。皆すでに前回の上映で見たのか、それともゴダール(あるいは蓮實氏)にしか興味がないのか、と訝りつつ(デプレシャンは結構空いていた)、上映までまだ三時間もあるので、まずウェンディーズで一時間半、さらに日仏の図書室で一時間、ネットから落としたストローブ=ユイレの未邦訳インタビューを、電子辞書を引き引き読む。頃合を見計らって廊下に出ると、海老根さんに会う。彼もゴダールをゲットできず。常連の加藤さんは30分前に来てゲットできたそうなので、あと15分早く行けばよかったと深く後悔する*1。上映後、階段で美女とすれ違う。どこか見覚えがあると思ったら、大学時代の友人のHさんであった。ほぼ十年ぶり(!)の再会。聞けば、卒業後はパリに住み、某配給会社に勤めた後、製作会社をやっているとのこと。今回も日仏合作の仕事で一時帰国しているそうで、渡された名刺には「代表取締役」の文字が!「いま何やってんの」と聞かれたので、「ブラブラしてる」と答えると、「仕事しなよー」と叱られる。そんな彼女の手には招待客用の整理札が。落胆して帰宅。
なおゴダールの新作は秋に公開予定とのこと。それと今日のトークショーの質の高いレポ誰か書いてくれませんかね。
Notre Musique http://www.wellspring.com/movies/movie.html?movie_id=59
ところでこの『Notre Musique』、ゴダール作品の邦題史上、センスの悪さでは一、二を争う『愛の世紀』と同じところから配給されるみたいなので、どんな邦題がつくのか今から心配。せめて直訳の『私たちの音楽』か、原題の『Notre Musique』をそのまま使ってもらいたい(他に名案があるなら別だが)。頼むから一時、某配給会社のサイトに載っていた『アワー・ミュージック』だけは止めて下さい。英語圏だってそのまま原題使ってるんですから。
(追記)菊地成孔さんの日記にこの日の模様が載っていました。あー見たかった。ただし菊地さんわざとなのか「蓮實」って字を間違えてます。
http://park10.wakwak.com/~kikuchic/cgi-bin/ezjoho.cgi

*1:あとで実は一時間半前だと判明。コメント欄参照。