目白で映画誌

学習院大学で山田宏一氏が公開講座を始められたので聴きに行く。本日の主題は「ドタバタ喜劇」。第一次世界大戦前のフランスのそれをジョルジュ・メリエス、フェルディナン・ゼッカ、ルイ・リュミエールルイ・フイヤードらの短編を見る。確かゼッカの映画だったと思うのだが、車椅子の老人が従者に押されて「追っかけ」(列車と並行に走ったり、階段を上ったり、屋根の上を走ったりする!)が特に面白かった。ほかにも例のリュミエールの「撒水夫」のギャグをさらにエスカレートさせて、アパート中が洪水になってしまうものとか、未見だった『かぼちゃレース』(エミール・コール)など。「芸人たちが戦場でドイツ軍の毒ガスでみんな死んでしまったためにこの時期のフランス映画は衰退した」との一言が印象的だった。最後に『道化師』(フェリーニ)のラストを見、しんみりとして帰る。とても素晴らしい講義なので、映画史の授業のない映画●学校生にお勧め。

「4月18日(月)から、東京・目白の学習院大学、西2号館501号教室で、18時に開講です(19時30分まで)。聴講自由。毎週月曜日、連続20回の予定」とのこと。

なお3月に行われたプレ講義の内容が以下で読める。
山田宏一のなんでも映画誌 http://channel.slowtrain.org/movie/column-eigasi/index.html