うまくいってる?

深夜にとりあえず完成したよとCくんにメールを送ると、彼もひと足先に完成していてもうSさんの事務所に郵送したとの返事。映画美学校で〆切日に手渡せばいいだろうと暢気に構えていたので焦る。そういえば完成した作品の納入方法について何も知らされていなかった。というわけで午後、京橋に行き、CくんからSさんの住所を教えてもらい、コンビニから宅配便で送ろうとしたのだが、送り状に「DVテープ」と書くと事故があった場合、弁償できないのでウチでは取り扱えません、と店員に断られる。何ぢゃそりゃ。仕方がないのでコンビニ裏の郵便局から速達で送ることに。こちらは特に何も言われなかった。事故らない自信があるのか、単にアバウトなだけなのか……一抹の不安を覚える。大丈夫なんでしょうか一体。で、なりゆきで、ちょうど仕事が終わったCくんと彼の音楽を担当したTくんと三人でささやかな完成試写。Cくんのには大笑いさせられた。初見のTくんの反応を窺いつつ拙作を見る。一応笑うべきところで笑ってくれたのでホッとする。で、Cくんとはなまるうどんで飯。豊田四郎を見に行くという彼と別れ、こちらはペドロ・コスタを見にアテネに移動。通算8回目の鑑賞となる『映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(id:hj3s-kzu:20040201参照)、何度見ても泣ける。個人的には『溶岩の家』と並んでペドロ・コスタの作品の中では最も好きな作品。ストローブの言葉の一つ一つにいちいちぐっとくる。この「教育映画」のプリントを映画講座を持つ全ての大学は購入して教材に使うべきだろう。傑作の余韻に浸りつつ京橋に戻りロビーでMさんとお話してから一息ついていると映画を見に行っているはずのCくんがやってくる。聞けば急用で結局フィルムセンターには行けなかったとのこと、可哀想に。面白いものを見せてくれるというので地下に行くと、ついさっき講義を終えられたばかりのTさん(G大助教授の方)に会う。せっかくだから拙作を見て講評してもらおうということでCくんの作品ともども見ていただく。恐る恐る感想を伺うと割と好感触。これで誰に酷評されても気にしない度胸がついた。T さん、どうもありがとうございます。帰りに東京駅でCくんとお茶。ウディ・アレンを擁護すべしとの見解が一致。そういえば彼が見せてくれるはずの「面白いもの」って一体何だったんでしょうか。


a) 『映画作家ストローブ=ユイレあなたの微笑みはどこに隠れたの?』(ペドロ・コスタ)★★★★