子供たちはロシアで遊ぶ

a)『ジャンプ・フォー・グローリー』(ラオール・ウォルシュ)★★★
b)『戦火の大地』(マルク・ドンスコイ)★★★


アテネフランセでウォルシュのトンデモ映画を見た後、Mくん、Oさん、Yさん、Sくんを三百人劇場に強制連行する。『子供たちはロシアで遊ぶ』の最後でゴダールが呼びかけるロシアの映画人の中にドンスコイの名前があって気になっていたのだ。*1で、映画はというと、凄いなあ、ロシア人。いや冗談抜きで素晴らしい映画だと思う。
ちなみに、いわばロシア版『映画史』ともいえる『子供たちはロシアで遊ぶ』で名前の挙がっている「同志たち」は以下の通り(ティッセとカウフマン*2キャメラマン。それ以外は皆、映画作家)。生年順*3。「ソビエト映画回顧展05」鑑賞のご参考にどうぞ。


ヤーコフ・プロタザーノフ(1881-1945)
セルゲイ・エイゼンシュテイン(1889-1948)
フセヴォロド・プドフキン(1893-1953)
アレクサンドル・ドヴジェンコ(1894-1956)
ジガ・ヴェルトフ(1896-1954)
エドゥアルド・ティッセ(1897-1961)
ボリス・カウフマン(1897-1980)
レフ・クレショフ(1899-1970)
アレクサンドル・メドヴェトキン(1900-1989)
ミハイル・ロンム(1901-1971)
マルク・ドンスコイ(1901-1981)
ボリス・バルネット(1902-1965)
レオニード・トラウベルグ(1902-1990)
グリゴリー・アレクサンドロフ(1903-1984)
グリゴリー・コージンツェフ(1905-1973)
イーゴリ・サフチェンコ(1906-1950)
セルゲイ・ゲラーシモフ(1906-1985)
グリゴリー・チュフライ(1921-2001) 
セルゲイ・パラジャーノフ(1924-1990)
アンドレイ・タルコフスキー(1932-1986)
キラ・ムラートワ(1934- )
アルタヴァスト・ペレシャン(1938- )*4


でもこのリストにゲルマンもアラノヴィッチもソクーロフもカネフスキーもイオセリアーニもいないのは何故?


ソビエト映画回顧展05@三百人劇場
http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/movie/pagejmovie02.html

ゴダール全評論・全発言3 (リュミエール叢書)

ゴダール全評論・全発言3 (リュミエール叢書)

*1:ゴダール全発言・全評論』第三巻p.400

*2:「カウフマン」というのが、ボリスの兄弟で『カメラを持った男』(ヴェルトフ)の撮影をしたミカエルを指している可能性も捨て切れない。

*3:こうして並べてみてロンムがバルネットより一歳年上というのは意外。

*4:この映画作家については、http://www.ncncine.com/pelec.htmlを参照のこと。