映画美学校映画祭2005第一日目

hj3s-kzu2005-09-03

今年の映画美学校映画祭はI嬢の撮影日と重なってしまい、全作品見ることは不可能なので、レビューの方はよしださん*1に丸投げしようと思っていたのだが、見たら何か言いたくなるのが人情というもの。で、私の感想は以下の通り。なお『時代閉塞の現状』は自作につきコメントを控えさせていただく。見た方で何か言いたいことがある方はメールでどうぞ。
おまたせしました。以下が今日の星取りです(ただしこの映画祭については★五つで満点とします)。


『Home Sweet Home』★
『瞳に/de ja vu!! 〜恋はヤダヤダ〜』★
『流感のなごり』★
時代閉塞の現状』(どうぞ御随意に!)
『グリーン』★★
『サドンチョイス』★★★
『ザ バードメン』★★★
『Do you remember me?』★
国道20号線』★★★
『女たち』★★


一本の作品に与えられる「映画っぽい」という形容詞ほど「映画」から遠い言葉はないだろう。大雑把に言えば今日のプログラムでは前半に「映画っぽい」作品が、後半に「映画」が並んでいたように思われる。
今日の個人的な収穫は『ザ バードメン』と『サドンチョイス』である。前者は主演男優に向けられた作家のまなざしが素晴らしかった。後者の10分間長回しもかなりの充実度。『グリーン』は個人的にはかなり好きな作品。次にもっと長いものを撮ることを期待。『国道20号線』は、前作にあった気負いのようなものがいい意味で濾過され、地方都市に住むろくでなしたちの停滞した日常を丁寧に掬いあげている点が見事。カラオケ・シーンのヒロインのバスト・ショットはかなり充実した画面なので、インサート・ショットを入れる必要はないと思った。もったいない。『女たち』は以前見た時は役者たちの台詞まわしが気になっていたが、今回見直してみて、これはこれでキチンと成立していると思った。

*1:http://hobgoblins.jugem.cc/