映画美学校映画祭第二日目、じゃなかった撮影日誌その2

前日見た映画美学校映画祭のレビューなどをついつい頼まれもしないのに書いてしまったせいで、二時間睡眠で朝五時起床。電車に揺られて集合場所の王子へ。いやな汗が出てくる。具合わる。ソドム君ちの近所のコンビニに行くとまだ彼は来ていない。今日も勝った。荷物を運び出すために彼の家の玄関先に行くと、向こうに寝ているキャサリンちゃんのおみ足が見える。それから車に乗ってカントクのI嬢を迎えに行くと、メキシカンなヘンな麦藁帽を被ったカントクが家の前で待っている。続いて主演女優をお迎えに下高井戸へ。道中、歌手でもある彼女のCDを聴いて、そのキュートなロリータ・ヴォイスにメロメロになり、何をされても許そうという気に。
ロケ場所の近所で屋外を数カット撮った後、室内シーンに。録音のOくんが後から来るので、私が代わりに録音初体験。結構面白いね、録音って。あるショットの数テイク目の途中でOくんが到着。いきなり凄いものを見せられた彼はその場で圧倒されまくっていた。私はこのシーンを見て、カントクがなぜこの女優にこだわっていたのかが理解でき、今回の作品の成功を確信。
昼食後、ヒロインの姉役の女優さんが到着。空模様が怪しくなってきて、通り雨が降り出したので、合間をぬってサッサと撮る。
しかし暑い…廃屋なので空調がない上、湿気が多く、蚊にも刺されまくる。撮影の合間をぬってウーロン茶などを補給するが、すでに全身汗ぐっしょりで、脱水症状になりそう。頭クラクラ。調子わる。
日も暮れた頃、これまた充実した長回しを撮り終えるとすでに時計は19時を回っており、映画美学校映画祭の最後の回に間に合わない。Nさんにお詫びのメールを入れる。
京橋に機材を返却に行くと、知り合いたちがロビーでたむろっていて、呑み会モードに入っているので、私もビールがモーレツに呑みたくなって、荷物を降ろしに自宅へ戻るカントクたちと別れてそのまま居残る。
かなりの大所帯で、呑み屋へ。ほとんど知らない顔。でも何故か当方を知っている人が多くて困る。名前だけがひとり歩きしている状況。この不均衡は不健全。で、あまり寝てないのと疲れているのと虫の居所がよくないのとで、いろいろな人に絡み絡まれる。不快な思いをした人がいたらスマン。しかし酒の席とはいえ、こちらの意識はいたって明晰で、あの場で話したことの全ては本音ですからそのつもりで。
床上浸水だのと世間が騒いでいるので、ぞくぞくと人が帰っていくが、こちらは朝までコース。畏敬するM兄、N兄にタメになる話をいろいろとうかがう。どうもありがとうございます。皆、楽しそうにその日の作品について語りあっていた。私も見たかった……。