よいお年を!

a)『パリのスキャンダル』(ダグラス・サーク)★★★★

もう何年も書いているような錯覚をときどきおぼえるのだが、この日記も大晦日でようやくまる二年なのだった。この間、ネット上での不毛な論争が数回あって、本当に消耗以外の何ものでもなかったのだが、その反面、ネットを通じての知人も増えたりして、ネットの功罪を感じた一年だった。地下上映会も地道に続けて、モンテイロなどはあと数本を残すだけとなったが(絶対にお見逃しなく!)、来年もいろいろな企画を用意しているのでお楽しみに。願わくはもう少しお客が来るといいのにね(これは自分のためではなく、映画好きのために言っているのだが)。去年の暮れに「見ているばかりじゃなくて来年は一本くらい撮りたいと思います」と書いたが、今年は二本短編を撮れた。来年もこの調子で撮り続けていきたい。今年一番嬉しかったのは十年ぶりで旧友のKさんに会え、映画についての対話を再開できたこと。というわけで、皆さんよいお年を。なお元旦には2005年のベストを発表しますのでお楽しみに。