MIZOGUCHI 2006

a)『朝日は輝く』(溝口健二)★★★★
b)『東京行進曲』(溝口健二)★★★★
大学以来の同志で、優れた溝口研究者でもあるKさんが、溝口シンポのために一時帰国したので、朝10時に待ち合わせして一日行動を共にする。
若尾文子を見ているだけで目がうるうるして視界が霞み、ビクトル・エリセのコメントには本当に涙してしまった。この二人の姿と声に接することができただけで今日は十分。ただ世界で最も溝口健二を愛している(にもかかわらず一度も来日していない)映画作家であるジャン=マリー・ストローブがあの場にいてくれたらどんなに幸せだっただろうとは思った。日本側のパネリストに溝口に対する敬意があまりにも欠けていることが残念。