今年の運を全て使い果たす

a)『よみがえるブルース』(ジョン・カサヴェテス)◎
ビュル・オジェと握手した。わーい。ただ今年の運をこれで全て使い果たしてしまったような気がする…。映画美学校での彼女の特別講義、なぜか満席にならなかったけど…ああもったいない。彼女が語った内容はほぼ知っていたこととはいえ(ただし『狂気の愛』と『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』の裏話は初耳。かわいそうなJLG)、改めてあの素晴らしい声で聞けたので幸せ。あと『第三世代』はやっぱり吹替だそうな(「ドイツ語話せない」と言ってた)。帰りにアテネでの講義を終えて合流したクリス&トシのWフジワラ氏らと呑み。同い年のトシ君に、大好きな女優に握手&サインをしてもらって喜んでいる私の野心のなさを指摘される。うるさい。ビュル・オジェはもちろん昨日から始まったフランス映画祭2007のために来日しているわけだが、この映画祭の公式カタログは「flowerwild」編集部が作成しているのだった(ちなみに私は何もしてません)。会場で配付しているので、ぜひお手にとってご覧下さい。「flowerwild」が今年に入って全然更新されてなかったのは、実はこういうわけだったのよねー。もうすぐ最新号が更新される予定なので皆さん気長にお待ちを。
こう書いていて気づいたのだが、「3月のオススメ」に「フランス映画祭2007」を入れるのを忘れていた。この言い落としにはフロイト的な何かが働いていると思われるが、一応、見所などを私なりにざっと。ほとんどの作品は日本公開が決まっているが、配給の決まってない3本の作品に関しては3/17(土)にユーロスペースでまとめて見られる。あとFEMISにはあまりいい印象をもってなかったので見落としていたのだが、「FEMIS短編集」でノエミ・ルヴォヴスキーとエマニュエル・ベルコの処女短編が見られるではないか!これは行かないと。あと『ラクダと針の穴』(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)と『私を忘れて』(ルヴォヴスキー)も上映。ともに傑作なので未見の方はぜひ。あ、もちろんジャック・ドゥミ特集も日参したほうがいいよ。って結局、フランス映画祭本体じゃなくて関連特集の話ばかりしちゃいましたね。