後生畏る可し

a)『マイムレッスン』(三宅唱)△
b)『わが望みのすべて』(ダグラス・サーク)◎
c)『エーガ界で働く若者たちの肖像』(映画秘湯のPV)×
d)『悲しみは空の彼方に』(ダグラス・サーク)◎
サークではなく、併映短編を目当てに見に行ったのだが、『エーガ界で働く若者たちの肖像』は、被写体に対する愛なさすぎ。映画に女性を出すならもう少し魅力的に撮らないと。その後に上映したもう一本のPV(『西みがき』の粕谷さんが出演)の方がよっぽど良かった(タイトル不明)。
『マイムレッスン』は最初と最後のショットが良くないのと、役者の顔の選び方が好きになれなかったのと(ただし女優は良い)、あの世界に乗れなかったのと、「16:9」なので、点は辛くなったが(あ、それとスタッフ多すぎ)、この作家の映画的才能は本物だと思う。22才で撮ったとは思えないほどの演出力。またその後に流れた『スパイの舌』の一分ほどの「予告編」にはやられっぱなしで、マジすげー!と思った。おかげでサークに集中できなかったじゃないか!っていうか、五分ほどの作品なら全編見せろっつーの!長尺版が見たいので早く撮るよーに!なお余計なお世話だが、これだけのものが撮れるならB学校通う必要ないんじゃないの。