ヤマガタ2007 その7+α

a)『M』(ニコラス・プリビデラ)×
b)『溺れる海』(ユフィク)×
c)『タラファル』(ペドロ・コスタ)◎
d)『コロッサル・ユース』(ペドロ・コスタ)◎
受賞作の再上映が行われるので、帰り支度を済ませてから、見逃した作品の落穂拾い。
『M』は、この題材で最後までひっぱるには長過ぎるし、あまりにも展開が単調すぎる。結局、何も解明されないまま終わるのだろうと予測していたら、やっぱりその通りだった。ああ…
『溺れる海』は…、映画じゃないでしょコレ!短いインタビューと人々の生活の画を交互に繋げただけで、何が主題なのかが一向に浮かび上がってこないまま終わる。この作品については、知人が「単なるフィールドワークでしょ」と見事に本質を突いたのでここに記す。
ということでヤマガタ報告もようやく終わり。いろいろ文句ばかり書いたような気もするが、一週間、朝から晩まで映画漬けという至福の時を過ごせて楽しかった。
で、一昨日ようやく会えた仙台在住のヨ氏の車に便乗させてもらい、『タラファル』が見たいがために一路、せんだいメディアテークへ。ただ残念ながら、一週間分の睡眠不足が祟り、朦朧とした頭で鑑賞したので、あまり覚えていない。『コロッサル・ユース』はやはり素晴らしかった。上映後、せっかく仙台に来たのだからと、夜行バス出発までの慌ただしさの中、ヨ氏に案内してもらって美味しい牛タン屋で腹一杯喰う。彼も来月、渡中するとのことなので、北京での再会を約し、帰路に着く。