a)『ノロワ』(ジャック・リヴェット)◎
b)『デュエル』(ジャック・リヴェット)◎
c)『メリー・ゴー・ラウンド』(ジャック・リヴェット)◎
『ノロワ』は豪華な自主映画(褒め言葉)といった感じで、私も美女をいっぱい揃えてこんな映画撮ってみたい!とひさびさに見る者を「撮る」ことに向かわせるような素晴らしい映画だった。リヴェットが『Mの物語』以前にすでにこのようなセックスシーン(2カットだけだけど)を撮っていたのにも吃驚。『デュエル』は昔ちょっと書いたのでそちらを(id:hj3s-kzu:20040530)。『メリー・ゴー・ラウンド』は個人的にはツボだった(といったら映画原理主義者の友人に叱られた)。三本続けてみると、この時期のリヴェットは、画面内に必ず音楽の音源を提示する、ということを試みていたことが分かる。『メリー・ゴー・ラウンド』のあの奇妙な平行モンタージュ(シークエンスの節目節目でバール・フィリップスらの演奏シーンを提示する)も、おそらくそのためと思われる(ちなみにメインの物語世界内の音がこの演奏シーンに侵入するのは、最後の演奏シーンのほんの一瞬のみ)。
今日も「桃まつり」の「参の宴」初日に行こうと思っていたのだが、『メリー・ゴー・ラウンド』が二時間半もあるとは知らず、行けなかった。昨日、パンフ作成中に、「参の宴」の上映が平日なので人集まるかなという話が出たので、ナース姿の青山あゆみが先着十名に聴診器を当てるという企画はどうだろうかと提案したら、皆にイエローカードを切られた。