a)『薩摩飛脚』(伊藤大輔)◎
時間ギリギリに行ったので入れないかと心配していたがセーフ。偶然、同期のKさんと隣り合わせる。聞くと井川さんと渡辺護監督が見に来ていらしているという。で、映画だがもちろん素晴らしい。ただ、音声トラックが完全に欠如したトーキーは物語が追えないので少しつらかった。とはいえ、この作品が見られることだけでも感謝すべきだろう。必見。上映後、お三方とお茶をご一緒してから、新宿の小屋の様子を見に行くという彼ら(井川さん脚本の渡辺監督の新作『喪服の未亡人 ほしいの…』が現在公開中なのだ)と途中で別れ、シネマヴェーラで紛失した鍵を無事回収する(受付嬢さんありがとう!)。その後、ABC本店の川上未映子トークショーに行く予定だったのだが、時間がまだあるのでブラブラしているとKさんからメールがあり、今新宿で呑んでいるので合流しないか、とのこと。で、トークショーに行くのは止めにし、不破戒嬢に奨められた幸田文ジュンク堂で三冊ほど買ってから合流、まだ日が出ているのに生ビールを呑みつつ、渡辺監督の面白いお話を拝聴。井川さんたちはこの後、監督のお宅に行くということで、初対面なのに一緒に付いていくのはいくら何でも図々しいので辞去しようとしたら、一杯くらいつき合いなさい、と井川さんが言うのでご一緒させていただく。素敵な奥様のおいしい手作り餃子を御馳走になりつつ、監督の面白いお話をさらに拝聴。帰宅後、今度は掘くんと長電話。完成したばかりの新作の話などを聞く(今回も一般映画)。大御所からホープまで何かとピンクに縁のある一日であった。