a)『憐』(堀禎一)◎
前言を翻して申し訳ないのだが(id:hj3s-kzu:20080330)、これが正真正銘の本年度日本映画ベストワン。
上映後、堀くん、赤坂さん、伊藤洋司さん、Fくんと呑み。大学一年生の時、蓮實先生に私のレポート(『生きるべきか死ぬべきか』評)を朗読されたことがあるのだが*1、その時に一緒に朗読されたのが伊藤さんのだと分かってお互い吃驚(ちなみに赤坂さんと青山さんも立教で朗読されたことがあるそうだ)。奇しくも堀くんの映画をこよなく愛する批評家が一同に会した呑みだった。ちなみに三人とも堀くんの昔からの知り合いだが、だからといってヨイショしているわけではないので、そこんとこヨロシク。というのもご存知のように、皆、ダメな映画には、たとえそれが知り合いの映画であろうと、平気で×をつけるような冷酷な人たちばかりなので。最後の方は酔っぱらった堀くんが『秋刀魚の味』(小津)を一人で実演しだし皆呆気にとられる(台詞を全部暗記している)。『お早よう』もできるらしい。
ともあれ、この青春SF映画の傑作をシネフィルだけではなく、全国の中高生にぜひ見てもらいたいと切に願う(この映画はキミたちのためにある!)。ちなみにタイトルは「レン」と読む。夏に公開予定なのでぜひお見逃しなく!

*1:その時はまだシネフィルじゃなかったけどね。