PTAの新作の最後の献辞について、どうもトンチンカンな思い違いをしている人が世間には沢山いるようなので解説すると、あれが感動的なのは、これまでアルトマンの出来損ないみたいな映画(『ブギーナイツ』、『マグノリア』)を撮ってきた彼が、アルトマンとは似ても似つかない映画を今回は撮ったから(つまりあれは師への別れの挨拶)。なのであれを見て「どこがアルトマンなの?」と思った人は猛省すべし。ちなみに個人的な判断を述べるなら『ブギーナイツ』、『マグノリア』は駄作、『ハードエイト』と『パンチドランク・ラブ』は傑作。
あと『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』と『アイム・ノット・ゼア』を同時にほめるライターは信用できない。