ショートショートフィルムフェスティバル2008 最終回

本日はショートショートフィルムフェスティバルの授賞式なので、監督ちゃんとBさんと共に原宿に集合し、明治神宮の原宿門からシャトルバスに乗って会場の神宮会館まで運ばれる。監督ちゃんの作品はコンペ外なので、賞とは関係がないのだが、基本的に出品監督は授賞式に出席することになっている。セミフォーマルという指示があったので、スーツを着ていくが、ジーンズにジャケットの人の姿もちらほら見え、この湿気でクソ暑い中、死にそうになりながら、こんなものを着てきた自分が馬鹿に思えてくる。とはいえ、大半の人は黒系のスーツなのだが、結婚式の二次会とか行かないので自分は持っていない。なのでグレー系のスーツを着ていったら、監督ちゃんに「コントレくん、サラリーマンみたーい」と言われ、その場で帰ったろかと思った。
しばらく会場入口で待たされた後、監督たちだけが先にレッドカーペットを歩くことに。てっきり一緒に歩くもんだと思っていたので拍子抜けする。で、さらに待たされた後、Bさんと一緒に中へ。人生初レッドカーペット(最後でないことを祈る)。といっても会場の通路に敷いてあるだけなのであっという間に通り抜ける。何を勘違いしたのか、報道陣のフラッシュが一回だけ光ったのが間抜けな感じがした。ホールの中がめちゃ広くて、スクリーンもあるので、二千人入る映画館みたいなもんである。開演時間までスクリーンにはホール外で写真を撮られている「セレブ」の人たちの様子が映し出され、その彼らが数分後には近くに立っているのが不思議な感じがした。いちいち名前は挙げないがかなり多くの有名人がきていた。もっとも私はそういう人たちを見ても感激しないので、猫に小判。ちなみに数メートル先にいた土屋アンナはきれいでした。
和太鼓の華麗なパフォーマンスから始まり、審査員やプレゼンターの有名人が次々と舞台に上がってはコメントを述べ(中田英寿とか)、合間合間にそれほど面白くもないショートフィルムが流れ(場内は大受けだったが)、といった感じで二時間半が経ったが尻痛し。初日に見て必ず賞を取るだろうと確信した『一日限りの仕事』(Rajeev Dassani)がやはりインターナショナル部門優秀賞を獲得し、そのままグランプリを取るかと思いきや、個人的にはそれほど優れた作品とは思えなかったジャパン部門優秀賞の『胡同の一日』がグランプリを獲得。ジャパン部門のコンペ作品14本のうち、見たのは8本だが、確かにその中では相対的に一番まともではあった(より少なく悪いという方が正確か)。ウェルメイドの域を出てないとは思うけどね……。また監督ちゃんがいいといった作品が大体、賞を取っていたので、彼女のセンスはこの映画祭向きかも。
授賞式後、青山の「le baron」というクラブでアフターパーティー。立錐の余地なし。入場する時、審査員の一人だった堀北真希がすれ違ったそうなのだが、見逃してしまった。終電で帰るつもりが、Bさんの話があまりにも面白く、ついつい終電を逃してしまう(もっともBさんは終電で帰った)。このまま朝までかと思っていたら、午前一時という中途半端な時間でパーティーはお開きに。有名人の人たちはどうせ家が近所だからタクシー飛ばせばいいんだろうけど、われわれ庶民の都合も考えてくれー。
仕方がないのでクラブを出たすぐ隣にある魚民(それにしてもこんなところに魚民があるとは!)で、知り合ったばかりのSさんとMくんを交え、朝までコース。今までいくつか国内外の映画祭に参加したけど、今回のが一番華やかであった。映画界というよりは芸能界なノリ。なので個人的にはその雰囲気に馴染めなかったが、監督ちゃんは大満足のご様子であった。ともあれ来年もレッドカーペットを歩こうということに(今度はコンペで)。黒系のスーツ買わなきゃ。