a)『目を覚ませ、わが良き友よ』(ピエール・ペロー)◎
「ペローこそは、アメリカ大陸の別の端で、現実の人物たち、彼の「仲介者」たちにむかって、あらゆるフィクションに警戒をうながし、しかも神話の批判を実行している。発作状態を通じて、ペローは仮構作用的な言語行為を抽出するだろう。それは行動を生み出す装置であり、自分自身を対象とし、創造的な模造をもたらすものなのであるが、こうしていつも仮構作用はそれ自体記憶であり、記憶とは、民衆を生み出すことなのである。(…)過ぎ去った民衆の神話ではなく、きたるべき民衆の仮構作用。まさに支配のもとで生きることの不可能性を表現するために、支配的な言語の中に、言語行為は一つの外国語のように創造されなければならない」(ジル・ドゥルーズ