ハプニング

a)『ハプニング』(M・ナイト・シャマラン)×
シャマランなんて駄目に決まっているわけだが、それを確認しにわざわざ先行レイトへ(物好きだねえ)。今回もやっぱり駄目だった。この人はたぶん自分のシナリオに自負があるのだと思うのだが、それが大きな間違い。次は他人に脚本を書かせるべき(でも次回作『The Last Airbender』もやっぱり自分で書く模様)。また本人は気が利いていると思ってやっているのかもしれない演出(ケータイでの実況中継とか)もアホかの一言(アイデア自体は悪くないが)。つうか、あそこまでしつこく、コミュニケーションツールを介した二点間のリアルタイム性の主題を提示しておきながら、クライマックスで伝声管をもっと活用しないのは何故。一瞬、お、ルノワールか?と思わせるアイテム(風とかブランコとか)が登場したが、気のせいであった(もっとも前作は本国よりもフランスで評価されたわけだから、ラストシーンも含め、フランス人への目配せというのは十分考えられる)。ズーイー・デシャネルが美しい以外には称賛すべき点があるとは思えなかった。