桃まつり、リスタート

今日はリスタートを切った「桃まつり」のプレス試写へ。満員じゃん。今年は3/14からユーロスペースにて公開とのこと。で、作品の内容に関しては皆さん見てのお楽しみということで、今年も私は批評家としてではなく、応援団員として活動するつもりなので批評めいたことはなるべく言わないつもりなのだが、でもちょこっとだけ教えちゃうと、個人的に面白かったのは『収穫』(粟津慶子)で、まさにタイトル通り「収穫」って感じ(それにしても凄い題名だ)。ほんとこの映画作家の頭の中がどうなっているのか覗いてみたくなるような、何とも言えない、不気味かつ可笑しい変な映画。映画と非=映画の境界線を綱渡りしているような感じで、賛否両論あると思うのだが、一見ハチャメチャをやっているようでいながら、なかなかキッチリと細部まで演出されていて、最終的にはしっかり映画してるという。ホント一筋縄では行かない不思議な作家だなと思った。何よりもパンチがきいてていい。東海の田舎はヤバい。なお「シネ砦」の(安)師匠は音楽の使い方が天才的だと言っていた。確かに。実際に自分の目と耳で確かめてみてちょ。あと『月夜のバニー』(矢部真弓)は個人的には気になる箇所が二、三あったけれど、これもなかなか力作であった。一体ここは日本のどこなんだという「遠野物語」的というか中上健次的というか、そんな世界がリアリティをもちつつ展開されていて、エンドクレジットを見てようやくロケ地がわかった。北関東の田舎はヤバい。
試写後に打ち上げがあり、スタッフとして参加してもいないのに、なぜか二次会までつき合い、お金もないので終電で帰ろうとしたら、怖いおねーさんに拉致られ朝までコース。三次会は昨晩呑んだのと全く同じ座敷に案内される。
なお今回の試写には、個人的には期待大の瀬田なつきの新作短編が間に合わなかったのが残念だったのだが、まあお楽しみが一つ増えたということで。私も三月にユーロで見るつもり(自腹で)。
桃まつり presents kiss!
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