a)『ノン子 36歳(家事手伝い)』(熊切和嘉)×
チェーンソー出すなら、もっと真剣に撮ってほしい。以上。
と一言で済ませたいところだが、それでは不親切なのでもう少しだけ書くと、途中までは、別に傑作とは思わないまでも、そこそこかなと思いきや、クライマックスでシラケた。ヒロインの顔はもっと丁寧に撮った方がいいと思う。また絡みの場面でテーブルの角を使って彼女の大事なところを隠そうと苦心している長回しのキャメラワークが気になった(古いよ)。普通にカット割れば済むことでしょうが。音処理も雑で肝心な場面の台詞が時々聞こえないのはいかがなものか。あとあの男のキャラはさすがに馬鹿すぎるだろう。津田寛治に最初に対面する場面で、オファーを拒絶された馬鹿男がキレてブツブツ言うところがあるが、さすがにあの演出はないでしょう。情緒不安定な自己チュー女が最後に癒される物語はもういいんじゃないの?ホントいいかげんにしてほしい。
去年、見ていたら確実にマイナス10点入れていたはずなので、そうしなかったことが悔やまれる。