関西訪問記Part2 最終回

目が覚めると案の定、今からダッシュしてもバスに間に合うかギリギリの時間だった。諦めて新幹線で帰ろうと思い、ケータイでキャンセルの手続きをしようとすると「発車時刻二時間前を過ぎたのでお手続きできません。最寄の窓口までお越し下さい」という旨のメッセージが出たので、面倒くせえなあと思いつつ、シャワーを浴び、早めにチェックアウト。桜橋口の高速バスチケット売り場で事情を説明し、返金するか、違う便に換えてくれというと、もうバスの発車時間を過ぎているのでPCのシステム上それはできないという。時計を見ると確かに数分過ぎている。なおも粘ると、高校球児みたいな上司がやってきて、高圧的な態度でそれは不可能という。諦めて窓口を去り、新幹線のきっぷ売り場へ。でもどうしても腑に落ちないので、ケータイで先ほどの画面をもう一度出して眺める。普通、こういう書き方されたら、誰だってケータイでは無理だけど窓口ならキャンセルできると思うよな、と考え、やっぱりアイツらの言い分はおかしい!と腹が立ってきたので、重いキャリーバッグを引きずりながら、ダメモトで再び窓口へ。さっきのねーちゃんが明らかに面倒くさそうな目でこちらの方を見るが、めげずにさっきの高校球児を呼び出してもらう。コイツも自信たっぷりな態度で登場し、さらにムカつくが、ケータイ画面を操作して見せながら、向こうの言い分がおかしいことを冷静に説明する。最初は舐めた態度で余裕をかましていた高校球児も徐々にこちらの論理的な反駁に色を失っていき、少々お待ち下さい、などといって上司に相談に行く。やや勝算の兆しが見えてきた。戻ってきた彼にさらに攻撃を浴びせKO勝ち。相手は態度を豹変し、今回限りはご返金します、などとにやけた作り笑いでこちらのご機嫌を取ろうとするので、テメーさっきはシステム上の都合でできねーって言っただろ、単に手続きが面倒だから適当なこと言って門前払い食らわせたんじゃねのーか、こっちが泣き寝入りしてたらどーするつもりだったんだよ、という主旨の文句をとっても丁寧な言葉遣いで(ただとっても腹が立っていたので、私には珍しく若干声大きめ)相手になおも浴びせ、鬱憤を晴らしたところで金を返してもらう。あーむかつく。
それから新幹線に乗って帰京。仮眠を取った後、「CO2 in TOKYO」での三宅唱くんの凱旋上映へ。三宅くんの前に上映された短編二本のあまりのつまらなさに辟易。トークショーでは、こんなつまんない映画撮ったくせになんでこの人こんなに態度でかいんだろと思いつつ、この人以外、壇上に載っている五人が皆、知り合いだという事態が何だかおかしかった。ちなみにこの中で一番、巨匠然としていたのは三宅くんだった。打ち上げで朝まで呑み。

a) 『チャチャチャ』『一千光年』(佐藤良祐)×
b) 『4』『マイムレッスン』『スパイの舌』(三宅唱)○