傑力珍怪さんはあと残り一週間ですよ!

今日も傑力珍怪さんへ。何で年中金欠の私がこんなに毎日通えるのかというと、この映画祭にはユニークなリピーター割引制度があって、チラシにスタンプを押してもらうと二回目からは200円ずつ入場料がディスカウントされるのだ。私は五月に行われた先行上映会にもすでに行ったので(id:hj3s-kzu:20090521)、実は昨日は800円で入れ、今日は600円で見られた。六回目は何と無料にしてくれるそうなので、ゲスト作品六本を全部見るために六回通うとすると、初回を前売券1000円(昨日の記事を参照)で入るとして、一回あたりの平均入場料は(1000+800+600+400+200+0)÷6=「500円」となる(お、安い)。というわけで、残る一週間でなるべくコンプリートを目指そうと思う。で昨日は朝までコースだったので、今日はゲスト作品だけ見ることに。上映作品は『穴』(高橋洋)。高橋さんが高校時代に作った8ミリ作品で、これまで作品の所在が不明で幻の作品だったのが、つい最近発見されたものらしく、本人が「最高傑作」と言うだけあって確かに面白かった(もっとも個人的には高橋さんの最高傑作は『夜は千の目をもつ』だと思う)。「当時、本気でエイゼンシュテインのモンタージュ理論を実践しようと思った作品」なのだそうなのだが、そういった側面よりはアクション映画的な作法が高校生なのにキチンとできていて、普通に上手いなーと見ていて感心することしきり。パーフォレーションの損傷のため数ショット、コマが流れてしまうところがあるのだが、逆に不穏な感じが出て良かった(特に最初に流れてしまう見た目の風景ショット)。現在新作長編の編集中で大忙しの高橋さんがスタジオに戻ってしまったので、かなりお久しぶりの中原翔子さん、大工原さん、島田さん、および傑力珍怪チームで呑み。皆さん終電で帰っていくのに、こちらはうっかり終電を逃してしまい、大畑くんらにつき合ってもらい朝までコース。呑んでいるうち向こうのテーブルに見た顔が。「アラザル」の山下くんであった。挨拶だけして元のテーブルに戻るが、さらに見たことのあるような顔がそのテーブルに見え、ああっとビックリ。何と「シネドライブ」の時に大阪で一度だけお会いした音楽家の三上さんであった(id:hj3s-kzu:20090327)。でしばらく通路にしゃがんで話込み、関西での再会を約し始発で帰る。

傑力珍怪映画祭 http://www.ketsuriki.com/index.html