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a)『空気人形』(是枝裕和)△
リー・ピンビンの撮影によるペ・ドゥナの美しさを堪能する映画であって、それ以上でも以下でもない。脚本が酷く、演出にそれを補うだけの技量もないので、ラストに向かうにしたがい失速していく(とはいえ『A.I.』(スピルバーグ)が元ネタと思しきオダギリジョーの出演シーンは悪くないと思う)。実際、素晴らしいショットはいくつもあったが(隅田川の船上のペ・ドゥナ、自分でヘソから空気を入れるペ・ドゥナなどなど)、それらを組み合わせただけでは優れた映画とはなりえないという見本。あと『百年恋歌』(ホウ・シャオシェン)みたいなバイクのショットには苦笑。現場でリー・ピンビンに「ああいう感じでお願いします」とか頼んだのだろうか。