『中央評論』270号「特集 日本映画」

『中央評論』270号「特集 日本映画」(中央大学出版部)が刊行されました。

http://www2.chuo-u.ac.jp/up/zasshi.index.htm

まずこの豪華執筆陣を見よ!

http://www2.chuo-u.ac.jp/up/zasshi/chu-hyo-270.pdf

このボリュームでたったの315円(税込)!
これを編集した伊藤洋司さんはホントにエラい!
残念ながら都内の大型書店でも取り扱っているところがほとんどないので、直接、以下のサイトから注文することをオススメします。

http://www2.chuo-u.ac.jp/up/buy.htm

私も「ミゾグチの亡霊たち」を寄稿していますので、よかったら読んで下さい。一昨年にアテネ・フランセで行った講演を元にしていますが、実はほとんど書き下ろしに近い内容になっています。その他、赤坂大輔さんの内田吐夢論とか堀潤之さんの『TOCHKA』論とか読みどころは沢山ありますが、個人的に一番感銘を受けたのは、やはり堀禎一くんの小津安二郎論です。必読。堀くんの映画をもし未見で、この小津論を読んで彼に興味を持った人がいたら、伊藤洋司さんの堀禎一論が絶好のイントロダクションになると思います。DVD化されている堀くんの作品の中で個人的にオススメなのは『弁当屋の人妻』『妄想少女オタク系』『憐Ren』です。どれも必見。また同誌264号「特集 映画と20世紀」には堀くんの「伊藤洋司君との出会い、そして僕の修業時代」が入っていて、実に感動的な文章なのでぜひ読んで欲しいです。なので一緒に注文しましょう。