よいお年を!

大晦日なので一年を振り返ってみる。前半はかなり暇だったのだが、後半は鬼のように忙しかった。映画作家としての活動としては、京都みなみ会館でのRSC最後の企画「京都インディペンデント映画の軌跡」にて『吉野葛』を上映、および「シネ・ドライヴ2010」での全作品上映(約二十年ぶりに8ミリ処女短編をお蔵だし)のために舞台挨拶に行き、詩人の佐藤雄一くんが始めた「Bottle/Exercise/Cypher」というイベントの記録班として数年ぶりにビデオカメラを手にした(ついでに新作短編も作った)。映画批評家としての活動としては、『中央評論』の日本映画特集に入魂の「ミゾグチの亡霊たち」が掲載された他、「ジャック・ロジエのヴァカンス」、「第七回京都映画祭」、「ゴダール・ソシアリスム」などのパンフに寄稿(あと何故かキネ旬にもこっそり)。また「シネ・ドライヴ2010」の審査、「第23回東京国際映画祭」の予備選考などをして、ブログに記載した以外に200本近い映画を見た(おかげで死にそうになった)。蓮實重彦先生、黒沢清さんの対談本「東京から 現代アメリカ映画談義」のお手伝いなどもした。映画批評家の赤坂太輔さんと映像/映画の現在について、さらにジョアン・セーザル・モンテイロについて二度対談し、前者は「エクス・ポ テン/イチ」に掲載された。ブリュノ・デュモン、ロマン・グーピル、シャーマン・オンにもインタビューした(デュモンのは明らかに失敗だったが、その教訓を活かして他の二人は上手くいくことができた)。その他、ジュンク堂渋谷店の映画書フェアに協力。今年も関西には頻繁に行った。美術展にもよく行ったが、中でも堀禎一くんと一緒に国立新美術館ルノワール展に行ったのは楽しい思い出。と今年はかなり盛り沢山であった。来年は撮りだめてあるサイファーの記録映像を何らかの形で作品化できたらいいなと思う(あと私の全作品上映をしてくれる劇場を募集中)。というわけで、皆さんよいお年を!