あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
それでは早速2017年のベストテンを。新作、旧作ともにスクリーンで見たものに限定。
その前に特別賞を。
『夏の娘たち ひめごと』(堀禎一)
ここ数年来、次々と巨匠たちが亡くなっていったが、これからの日本映画を担うエースがまさか早逝してしまうとは思いもよらなかった。彼の死こそ2017年最大の映画的事件であり、ベストテンのような呑気な年中行事など中止しようかとも思ったが、そんな大げさなと彼なら一笑に付したに違いないので、涼しい顔で今年も続けることにする。
さて新作映画ベスト。先達に敬意を表し、生年順。
『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』(フレデリック・ワイズマン)
『アウトレイジ 最終章』(北野武)
『パターソン』(ジム・ジャームッシュ)
『LOGAN ローガン』(ジェームズ・マンゴールド)
『セールスマン』(アスガー・ファルハディ)
『ラビング 愛という名前のふたり』(ジェフ・ニコルズ)
『殺人者マルリナ』(モーリー・スリヤ)
さらにベスト短編。
『ハンネと革命記念日』(ギョーム・ブラック)
次に旧作映画ベスト。製作年度順。
『ツバメ号とシジュウカラ号』(アンドレ・アントワーヌ、1920)
『人生の乞食』(ウィリアム・A・ウェルマン、1928)
『ふしだらな女』(アルフレッド・ヒッチコック、1928)
『生まれながらの悪女』(ニコラス・レイ、1950)
『カドリーユ』(ジャック・リヴェット、1950)
『ある夏の記録』(ジャン・ルーシュ/エドガール・ モラン、1961)
『天井』(ヴェラ・ヒティロヴァ、1963)
『マーティン/呪われた吸血少年』(ジョージ・A・ロメロ、1978)
『四部の提案』(ジャン=マリー・ストローブ/ダニエル・ユイレ、1985)
『セルジュ・ダネーとジャン=リュック・ゴダールの対話』(ジャン=リュック・ゴダール、1988)
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