2004-01-01から1年間の記事一覧

よいお年を!

a)『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(ロベルト・ロッセリーニ) b)『現像液』(フィリップ・ガレル) ちょうど元旦に始めたのでこの日記も大晦日でまる一年続いたことになる。おかげでいろいろな方と知り合うことができた。その反面、某匿名掲示板で一私人に…

a)『危険な場所で』(ニコラス・レイ) b)『ロビンソン漂流記』(ルイス・ブニュエル)

1月のオススメ

今から来年のことを言うと鬼が笑いますが、来月のオススメは以下の通り。普段より挙げている数が少ないですが、全部見るとかなりの本数になり、ひと月有意義に過ごせます。特集上映1/5〜1/16 シネマの冒険 闇と音楽アメリカ無声映画傑作選@フィルムセンター …

Happy Birthday,Cinema!

a)『のんきな姉さん』(七里圭) a)映画生誕109年目をこの傑作で迎えることができて良かった。現代日本における真のB級映画とはこの作品のことである。限られた登場人物、限られた舞台、そしておそらくは限られた予算と限られたスケジュールで撮られたこの映…

Merry Christmas Mr. Lawrence

a)『君が若者なら』(深作欣二) 戦場にもメリークリスマス。ブッシュ一味の犠牲になったイラク市民の皆様の幸せをお祈りします。

La guerre est finie

a)『戦争は終わった』(アラン・レネ) 海外から小包が届く。箱を開けてみると、ジャン・ドゥーシェの批評集、現在唯一のモンテイロの研究本、「cinema」誌の7、8号、『危険な場所で』(ニコラス・レイ)のDVDという豪華な内容で、こんな素晴らしいクリスマ…

シルヴェストレ

a)『シルヴェストレ』(ジョアン・セーザル・モンテイロ) a)この作品についてはnobodyの結城秀勇氏の素晴らしい評を参照のこと。 http://www.nobodymag.com/journal/archives/2004/1226_0757.php なお、詳しいデータは以下の通り(Contre Champ作成)。 シ…

蓮實重彦とことん日本映画を語る VOL.10

ABCに「蓮實重彦とことん日本映画を語る」を聴きに行く。本日のお題は「日本映画「崩壊」と「変化」―1960年代を中心に―」。以下は私なりの要約。まずは珍品ビデオの紹介。ロシアで小津の回顧上映が行われた際に放送されたテレビ番組でなぜか蝶ネクタイをした…

a)『黒い罪』(ストローブ=ユイレ) b)『セザンヌ』(ストローブ=ユイレ) c)『アンティゴネー』(ストローブ=ユイレ)

抵抗の風景

a)『アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門』(ストローブ=ユイレ) b)『モーゼとアロン』(ストローブ=ユイレ) c)『フォルティーニ/シナイの犬たち』(ストローブ=ユイレ) 「JUMP CUT」誌によるストローブ=ユイレのイン…

a)『マホルカ=ムフ』(ストローブ=ユイレ) b)『妥協せざる人々』(ストローブ=ユイレ)

a)『少年裁判所』(フレデリック・ワイズマン)

あなたの微笑みはどこに隠れたの?

a)『ロートリンゲン!』(ストローブ=ユイレ) b)『今日から明日へ』(ストローブ=ユイレ) c)『シチリア!』(ストローブ=ユイレ) 会場で高橋洋氏と西山洋市氏に出くわす。今回の特集で初めてストローブ=ユイレを見るお二人。高橋さんは『エンペドクレ…

ひどすぎる、世界を侮辱するなんて!

a)『エンペドクレスの死』(ストローブ=ユイレ) b)『死に到る愛』(アラン・レネ) c)『逆襲獄門砦』(内田吐夢) 誰がどんな映画を見てどんな感想を抱こうがそれはその人の勝手だし、たとえそれが的外れなものであっても、そんなものは笑ってやりすごして…

a)『花婿、女優、そしてヒモ』(ストローブ=ユイレ) b)『オトン』(ストローブ=ユイレ) c)『歴史の授業』(ストローブ=ユイレ) d)『アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門』(ストローブ=ユイレ) e)『モーゼとアロン』…

金が仇の世の中

a)『浪花の恋の物語』(内田吐夢)

a)『真剣勝負』(内田吐夢) Googleストラップ欲しい!

ママ、現代映画って何?

a)『ノースモーキング』(アラン・レネ) b)『帝銀事件』(森崎東) c)『田舎刑事 まぼろしの特攻隊』(森崎東) d)『追撃のバラード』(エドウィン・シェリン) a)「ほら、あのヒッチコックのスクリプト・ガールの名前、何て言ったかな?」ペドロ・コスタに…

パゾリーニ・コネクション

a)『すべての革命はのるかそるかである』(ストローブ=ユイレ) b)『雲から抵抗へ』(ストローブ=ユイレ) c)『早すぎる、遅すぎる』(ストローブ=ユイレ) d)『アン・ラシャシャン』(ストローブ=ユイレ) e)『アメリカ』(ストローブ=ユイレ) f)『天…

ツービート再結成?

東京芸大が大学院映像研究科を開設するそうだが、詳しくは以下の東京芸大のサイトで見れる。 http://www.geidai.ac.jp/topic/sintyaku_kiji/20041202/index.html それによれば教授陣は以下の通り。 北野武 教授 (監督領域・映画専攻長)/黒沢清 教授 (監…

a)『妥協せざる人々』(ストローブ=ユイレ) b)『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』(ストローブ=ユイレ)

12月のオススメ

a)『ヨーロッパのある都市の警察のシークレット・ファイルより』(リカルド・フレーダ) b)『幽霊屋敷の蛇淫』(アンソニー・ドーソン)さて12月のオススメは以下の通り。特集上映12/1〜12/18 ストローブ=ユイレの軌跡1962-2000@アテネフランセ文化センター…

セリエB

a)『地獄のバスターズ』(エンツォ・G・カステラッリ) 仕事のため、一本だけ見て戦線離脱。フェルナンド・ディ・レオが見れないのが悔しい。『地獄のバスターズ』は面白いことは面白いが、これを傑作だと騒ぎ立てる趣味は持ち合わせてはいない。今日のアテ…

多様体としての映画

a)『逃げ口上』(ジャン=ピエール・リモザン) リモザン講義最終日。本当に久しぶりに見た『モダン・タイムス』(チャップリン)の抜粋で、バナナを投げるポーレット・ゴダードのぎらぎらした野性味あふれる眼差しの素晴らしさ。で、今日は『TOKYO EYES』に…

人生いろいろ映画もいろいろ

リモザン講義用の映像素材調達のために飯田橋経由で京橋まで行ったので、参考上映の『NOVO』(ジャン=ピエール・リモザン)の前半一時間を見逃す(もっともすでに数回見ているが)。今日は『逃げ口上』と『NOVO』の裏話のようなことを話していたが、意外に…

a)『飢餓海峡』(内田吐夢) b)『アラン・カヴァリエ/7章、5日、2K』(ジャン=ピエール・リモザン) リモザン講義初日。内容についてはY氏が詳細なメモを記されているのでそちらを参照されたし。 映画/百鬼夜行 http://hobgoblins.jugem.cc/

警察官

a)『ナルシスとプシュケ』(ボーディ・ガーボル) b)『警察官』(内田吐夢) c)『森と湖のまつり』(内田吐夢) 『警察官』は大傑作なので皆さん見に行きましょう(明日11/26の19:00に上映)。滅多に見る機会がない作品ですので、見逃すと少なく見積もっても…

a)『臆病者はひざまずく』(ガイ・マディン) b)『柔道龍虎榜』(ジョニー・トー)

a)『トロピカル・マラディ』(アピチャッポン・ウィーラセタクン)

ウド・キアーを聴きボーディ・ガーボルを見逃す

a)『ドッグス・ナイト・ソング』(ボーディ・ガーボル) 今日は東京フィルメックスでボーディ・ガーボルを見た後、アテネの松本さんにお誘いを受けたので、映画美学校でウド・キアーの特別講義を聴きにいく。映画から受けるイメージとは反対になかなかの常識…