2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧
a)『麦秋』(キング・ヴィダー) b)『摩天楼』(キング・ヴィダー) a) 『麦秋』と書いて「むぎのあき」と読む。「ばくしゅう」(小津)ではないので注意。 1930年代にすでにこのようなことを考えて、しかもそれを映画にしてしまった人間がいるということに…
今日は午前中暇だったので、一部で話題になっているメトロリンク日本橋に乗って来た。サイトの説明によれば、「八重洲、京橋、日本橋地区を結ぶ、無料巡回バス」で、JR新日本橋駅がバス停の一つになっていて、ここだと仕事場から五分ぐらいの距離なので、早…
ついに出ましたねえ、『ゴダール全評論・全発言3』。昨日、アテネ・フランセの上映の合間をぬって御茶ノ水の丸善、三省堂書店本店などを回り店員に尋ねたのだが、何と「お取り寄せ」との答え。信じられない。だってゴダールですよ、あなた。いかん次の上映が…
a) 『Fire of Waters』『The Dead』『Thigh Line Lyre Triangular』『he was born,he suffered,he died』『Mothlight』『夜への前ぶれ』(スタン・ブラッケージ) b)『An Avant-garde Home Movie』『Nigtcats』『Loving』『Cat's Cradle』『Wedlock House: A…
a)『役者』『アルコール夜通し転宅』『拳闘』『アルコール先生 公園の巻』『駆落』(チャールズ・チャップリン) b)『Interim』『The Way to Shadow Garden』『In Between』『Reflections on Black』『Daybreak and Whiteye』(スタン・ブラッケージ) c)『…
a)『テキサス決死隊』(キング・ヴィダー) a)3が2になり、さらに1になる映画。三人組の追い剥ぎ強盗が二人と一人に別れ、前者は「テキサス警備隊」へ、後者は強盗団の首領となる。前者は後者から再び悪の道に誘われるが最終的にはそれをはね除け、両者は必…
a)『伯爵夫人』(チャールズ・チャップリン) a)ペドロ・コスタの特別講義で抜粋を観て、それがあまりにも面白かったので、見てみた。ルビッチやホークスやプレストン・スタージェスをすでに見てしまった者にとって、このロマンティック・コメディはいささか…
a)『Kindering』『I…Dreaming』『Song of the Mushroom』『Garden Path』『マイクロ・ガーデン』『Love Song 1-6』『The Dark Tower』『Chinese Series』(スタン・ブラッケージ) a) 本日は筒井武文氏によるトークショーがあった。ブラッケージへの導入とし…
新文芸坐で4/24〜5/14にペドロ・コスタ言うところのパンク映画作家小津安二郎の特集をやるそうだ。ココで二本立てでやるとにらんでいたので、バカ高いフィルムセンターでの上映には行かなかった(友の会会員なら千円で観れるし)。ニュープリントのものはな…
a)『自分自身の眼で見る行為』『Eye』(スタン・ブラッケージ) b)『The Machine of Eden』『Star Garden』『Made Manifest』『Boulder Blues And Pearls And...』(スタン・ブラッケージ) a) 見ることが何か耐え難いものであるような映画、それが『自分自…
ひとりの優れた映画作家の言葉とともにあった幸福な三日間が終わり、再び退屈な日常へと舞い戻ったものはふと一枚のチラシに目をとめる。そこには「JEANNE BALIBAR」と大きな文字が印刷されていて、その脇にそれよりは小さな文字で「当日ペドロ・コスタ撮影…
(前半戦) ペドロ・コスタ×蓮實重彦トークショー@ABC本店(13:30-15:30)『ヴァンダの部屋』が感動的なのは、これを観る私たちがまさにこの作家の第二の生誕と言うべき瞬間に立ち会っているからだ、と蓮實氏は言う。そしてペドロ・コスタにとってのフォンタ…
a)『映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(ペドロ・コスタ) b)『溶岩の家』(ペドロ・コスタ) a) ペドロ・コスタ特別講義の第二日目。とは言え、前の回の『溶岩の家』が超満員で上映開始が大幅に遅れ、急遽、レイトショー(!…
a)『骨』(ペドロ・コスタ) a) 今日から三日間、映画美学校でペドロ・コスタによる特別講義が行われる。でその第一日目。テーマは「フィクションとドキュメンタリー」。なるべく彼が語ったことを正確に伝えるように努力はするが、如何せん通訳を通してのも…
a)『血』(ペドロ・コスタ) b)『映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(ペドロ・コスタ) a)ぬかるみを歩く靴音と遠くからくぐもった感じの雷鳴が聞こえる。その時、私たちが見つめているのは黒画面である。突然、若い男の真正面…
ショウ・ブラザーズのDVDが続々と発売されるようだ。その中に何とあの大傑作『大酔侠』(キン・フー)も含まれている(わーい!)。他に目玉としては『少林寺三十六房』(ラウ・カーリョン)など。東京国際ファンタ2003の『映画秘宝』スペシャル「ギロチンま…
アラン・ロブ=グリエの新作『反復』の翻訳が出たというので、書店に行く。新刊コーナーを見てもそれらしきものが見当たらない。おかしいなとふと目を上げると、ポップな表紙のそれが目に入る。うーん、こういう売り方があったか。思わずジャケ買いしちゃい…
a)『溶岩の家』(ペドロ・コスタ) b)『映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(ペドロ・コスタ) a) 素晴らしい。『血』は未見だが、これまで観たペドロ・コスタの作品の中では一番好きかも。『骨』以前にこんな美しい作品を撮っ…
a)『誘う女』(ガス・ヴァン・サント) a) この間のトークショーで蓮實重彦氏が指摘していたように、確かにこの映画の想像力の核心には、ニコール・キッドマンが埋まっている氷結した湖面の上で彼女に殺されたマット・ディロンの姉がくるくるとその表面をス…
吉野屋に行ったら、豚丼を始めていた。よほど豚キムチ丼の評判が悪かったのだろう。あんな殿様商売では客が納得するはずがない。値段は320円。松屋が350円に値上げしたので、すき屋に次ぐ安値である。味はまあまあ。肉の臭みを抜くためにゴボウを入れてある…
a)『夕陽に向って走れ』(エイブラハム・ポロンスキー) a)この傑作には言葉は無力だ。人々の話題の中心でありながら、結局画面に姿を見せないアメリカ合衆国大統領と、人々のもう一方の話題の中心でありつつ絶えず私たちの視線に晒されている物語の主人公ウ…
a)『キル・ビル Vol.1』(クエンティン・タランティーノ) b)『座頭市』(北野武) c)『ラストサムライ』(エドワード・ズウィック) a) 今まで正直いってルーシー・リューのどこが良くてあんなに人気があるのか分からなかったのだが、この作品で初めて彼女…