2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

a)『上海の月』(成瀬巳喜男)★★★★ b)『秀子の車掌さん』(成瀬巳喜男)★★★★ a) ラング、ヒッチコック、バルネットの間諜映画に匹敵する傑作。幼稚園の地下室に秘密基地があるなんて!自動車の尾行場面のゆるやかな運動感と車窓から見える上海の街の生々しさ…

a)『若き日のリンカーン』(ジョン・フォード)★★★★ b)『タバコ・ロード』(ジョン・フォード)★★★★ c)『3悪人』(ジョン・フォード)★★★★

a)『生さぬ仲』(成瀬巳喜男)★★★★

ストローブ=ユイレとことんフォードを語る

〔蓮實重彦氏の「ジョン・フォード論」でも引用されていた、ストローブ=ユイレがジョン・フォードについて語った「カイエ・デュ・シネマ」誌の別冊「ジョン・フォード」(1990)のインタビューの全訳を以下に掲載します。インタビュアーはシャルル・テッソン…

a)『リオ・グランデの砦』(ジョン・フォード)★★★★

蓮實重彦とことんゴダールを語る

a)『アワーミュージック』(ジャン=リュック・ゴダール)★★★★ 今日は急遽、撮休となったので、『アワーミュージック』のDVD(米国盤)で予習してからABCに蓮實重彦氏の「とことん」を聴きに行く。以下が私なりのレジュメ。いつも通りバイアスかかってます♪ …

Out of blue/Kind of blue

今日も早起きして皆で撮影現場へ。撮影前のセッティング中にありえない出来事が起き、急遽、撮影中止となる。スタッフ一同、あまりのことに放心状態となり、夕方まで昼寝(現実逃避)。夜は、録音のKくんの実家の焼肉屋(めちゃめちゃ旨い)でたらふく喰い、…

10月のオススメ

今月はあまりオススメはありません…パリでは新装開店したシネマテーク・フランセーズでジャン・ルノワール全回顧展が行われるようでうらやましい限りです*1(しかもダグラス・サーク全回顧展まで!)。*2来月はアテネフランセで「ドイツ映画史縦断1919〜1980…

フェイ・レイ

a)『猟奇島』(アーネスト・B・シュードサック/アーヴィング・ピシェル)★★★★ いろんなブツがいろんなトコ(米仏)から一度に届いた。ラング、ムルナウ、エイゼンシュテイン、アステア&ロジャースのそれぞれ箱ものなど。『猟奇島』もその一本。クライテリ…

フォード三昧

a)『幌馬車』(ジョン・フォード)★★★★ b)『虎鮫島脱獄』(ジョン・フォード)★★★★ c)『アパッチ砦』(ジョン・フォード)★★★★ d)『ドノバン珊瑚礁』(ジョン・フォード)★★★★ e)『南北戦争』*1(ジョン・フォード)★★★ f)『王手飛車取り』(ジャック・リヴ…

夜をぶっとばせ

NFCで『鉄路の男』(アンジェイ・ムンク)を見るつもりで、ギリギリの時間に家を出るが(寝坊したのだ)、駅まで歩く途中で、そういえば昨晩呑みにいったため財布に600円ちょっとしか入っていないことに気づき、しかも給料日直前で残高ゼロなので、一遍、家…

撮影日誌その5

昨晩のスタッフ・ミーティングの後、総スケジュールに変更があったので、Excelで修正していたら、午前3時頃になってしまい、集合時刻が午前7時だからもろもろ逆算すると二時間睡眠なのだった。むりやり寝る。 起きた。それほど寝不足感はない。集合場所の王…

a)『燃ゆる大地』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★★ b)『最後の人』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★★ c)『タルチュフ』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★★ 会場でid:E-chikoさんに声をかけられた。映画美学校映画祭にも…

a)『吸血鬼ノスフェラトゥ』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★★ b)『ファントム』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★ c)『ファウスト』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★★ 何度目かの『ファウスト』の最後、来ると分かって…

クリームヒルトの復讐

a)『ニーベルンゲン 第一部 ジークフリートの死』(フリッツ・ラング)★★★★ b)『ニーベルンゲン 第二部 クリームヒルトの復讐』(フリッツ・ラング)★★★★ c)『フォーゲレット城』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)★★★ b)黒澤明が『蜘蛛巣城』や『乱…

ハラキリ

a)『ドクトル・マブゼ 第一部』(フリッツ・ラング)★★★★ b)『ドクトル・マブゼ 第二部』(フリッツ・ラング)★★★★ c)『ハラキリ』(フリッツ・ラング)★★★★ c)映画史には、ある作家についてこちらが抱く硬直したイメージに揺さぶりをかけるような途方もない…

a)『メトロポリス』(フリッツ・ラング)★★★★ b)『月世界の女』(フリッツ・ラング)★★★ c)『スピオーネ』(フリッツ・ラング)★★★★ 関西の大学で教職に就かれた畏友Eさん(映画批評家)と久々に会う。この特集のために上京しているという。最近、ブログ見る…

映画美学校映画祭2005最終日、じゃなかった撮影日誌その4

早起きして投票所に行くと、長蛇の列。有権者になってから15年ほどになるが、こんな光景は初めて。並んでいる老人たちも同じような感想を述べていた。地元の小選挙区では、自民、民主、共産の三人しか候補者がいない。二大政党制になっても個人的には何のメ…

映画美学校映画祭2005第三日目、じゃなかった撮影日誌その3

今日はお昼に東京駅集合。そこから道中、おにぎりなど食しつつロケ先へ。今日は、ロケハンとリハのみ。近所のお祭りねらいで、神社の境内をうろうろしていると町会長さん*1がやってきて、ビールを振舞ってくれる。とりあえず、夜また様子を見に来ようという…

a)『ハムレット』(グリゴーリー・コージンツェフ)★★★ b)『ドン・キホーテ』(グリゴーリー・コージンツェフ)★★

映画美学校映画祭第二日目、じゃなかった撮影日誌その2

前日見た映画美学校映画祭のレビューなどをついつい頼まれもしないのに書いてしまったせいで、二時間睡眠で朝五時起床。電車に揺られて集合場所の王子へ。いやな汗が出てくる。具合わる。ソドム君ちの近所のコンビニに行くとまだ彼は来ていない。今日も勝っ…

映画美学校映画祭2005第一日目

今年の映画美学校映画祭はI嬢の撮影日と重なってしまい、全作品見ることは不可能なので、レビューの方はよしださん*1に丸投げしようと思っていたのだが、見たら何か言いたくなるのが人情というもの。で、私の感想は以下の通り。なお『時代閉塞の現状』は自作…

情無用の刑事まつり

a)「情無用の刑事まつり」より(順不同) 『デカドローム』(中平一史)● 『噂の刑事 セロテープとエレベーター』(鈴木浩介)● 『おんぶ刑事』(ナシモトタオ)● 『刑事ローグ』(城定秀夫)★ 『パラダイスボンボン刑事』(古田亘)● 『顔刑事』(デモ田中…

a)『シャーリー・テンプル・ジャポンpartII』(冨永昌敬)★ b)『映画館の恋』(ホン・サンス)★★ a)この作品についてはnobodyの結城くんの素晴らしい評を参照のこと。 http://www.nobodymag.com/journal/archives/2005/0905_1111.php ただし私は完全には同意…