2007-01-01から1年間の記事一覧

よいお年を!

一年を振り返ってみる。正月は休み返上で某ゼミの特別講議の準備に追われ、出だしからスタートダッシュとなった。初っ端がこうだったためか、一年中、〆切がついてまわったような気がするが、結局、執筆の方は『INAZUMA 稲妻』論を書いただけだった。その代…

a)『浪華悲歌』(溝口健二)◎

a)『マリアのお雪』(溝口健二)◎

a)『妄想少女オタク系』(堀禎一)◎ 北京に行く前に監督本人が電話で「また一つフィルモグラフィーに駄作を追加してしまったよ」と言っていたが、嘘でしょ!2007年日本映画ベストワン。泣けた。

アキバに行きマイルスの『オン・ザ・コーナー』BOXをようやくゲット。早速、Sくんに自慢のメール。他にレディオヘッドの新譜など散財。Complete On the Corner Sessionsアーティスト: Miles Davis,Collin Walcott出版社/メーカー: Sony Legacy発売日: 2007/1…

大きな小包が届いて邪魔だから片付けてくれという声で目覚める。階下に降りて見てみると確かに大きい。幼稚園児くらいすっぽり収まりそうな縦長のダンボール箱で、運送の際に何かにぶつかったのか、まん中あたりで「くの字」形に曲がっている。どこのサンタ…

十年以上、連絡の絶えていた大学時代の親友が偶然このサイトを発見してくれメールをくれた。で、昔、彼のアパートがあった池袋で呑む。お互い外見は全く変わっていなかったが、話しているうちに考えていることもほとんど変わっていないことに気づく。

昨日に引き続き、ヨ氏、Nさん、Iさん、Yくんと上野で呑み。もっとも私は仕事があったので、最後の三十分ほどしか参加していないが、彼らは17時から呑んでいたとのこと。野郎だけで御徒町のジョナサンで始発までだらだらと過ごし、大阪に戻るヨ氏を見送る。

ヨ氏が一時帰国したので、Yくんも交え新宿で呑み。ヨ氏から「メタルシート」なるものを一足早いクリスマス・プレゼントとしていただく。

a)『鳳鳴 ― 中国の記憶』(ワン・ビン)△ この作品についてはid:hj3s-kzu:20071005で述べた通りだが、見直していくつか気づいた点がある。まずこの老女に「被写体としての魅力がない」と書いたのは言い過ぎで、映像的に変化に乏しい(DVの引き画で撮られてい…

B学校同期のOくん、Mくん、Sくん、Iさんと神田で呑み。カラックス組の裏話を聞く。会計の金額が予想外にでかく、最後まで残ったOくん、Mくん、私の所持金を合わせてもぜんぜん足りないので、二人を残し、そばの銀行で金をおろす。そこから浅草のMくんのアパ…

a)『チェリー、ハリー&ラクウェル』(ラス・メイヤー)△ b)『ゾンビ/ディレクターズカット完全版』(ジョージ・A・ロメロ)◎ 爆睡したおかげで完全とまではいかないがかなり体調回復。ayaccoさんに電影論壇のカタログを見せるためにヴェーラで待ち合わせ…

北京滞在記 最終回

結局、昨晩おそくまで歓談していたせいで、睡眠時間は一時間ほどしか取れず。朝六時起きして空港に向かう。着いた時は真っ暗闇で分からなかった空港と宋荘を結ぶ幹線道路沿いの景色が今朝はよく見える。至る所で道路工事。昨日のアルコールがまだ残っていて…

北京滞在記 その7

本日はグランド・フィナーレ。 前田くんから、昨晩、リ・イーファンが「黄牛田電影」に加入したとのビッグニュース。それとヨ氏が大連から戻ってきた。 『Mid-Afternoon Barks(下午狗叫)』は、田舎のジャームッシュというか、初期ジャームッシュをさらに無…

北京滞在記 その6

本日からまた通常のプログラム。昨晩遅くまで起きていたせいか、ひどく眠い。 『Up the Yangtze(沿江而上)』(ジャン・チャオヨン)は、観光船が長江の水門を通過するのを甲板の上からとらえた冒頭のショットはなかなかのものだったが、それだけだった。貧…

北京滞在記 その5

昨日、一日中クィアー・フィルムばかり見てお腹一杯なので、本日もまたIさん、Nさんと連れ立って北京観光にエスケープすることに。美術館前の停留所でバスを待っていると、そのそばで撮影をしていたテレビ・クルーらしき女性に、この映画祭を取材しているの…

北京滞在記 その4

本日もクィアー・フィルム特集。一時間早く、午前九時からスタート。眠い。 『Women Fifty Minutes(女人五十鐘)』(シ・トウ)は、チベットの少数民族の老女たち(仲良く並んで座っている)、都市部に住む若い同性愛の女性たち(公衆トイレの中でキスした…

北京滞在記 その3

せっかく北京に来たのだから映画ばかり見ているのも勿体ない、ということで本日は朝一番の『とどまるか なくなるか』(瀬田なつき)を見てから(サプライズ上映)、前田くんの案内で、Iさん、ヨ氏、私の四人で高速をタクシーで飛ばして北京観光へ。 まず市場…

北京滞在記 その2

早起きしてホテルそばの朝市でおいしくてボリュームたっぷりの朝食(百円以下)を前田くん、Iさんと食べてから、バンに揺られて十分ほどで美術館に到着。空調の効きが悪くホール内は寒い。 『Island(島)』(ツァイ・インナ)は、漁師である親戚のおじさん…

北京滞在記 その1

成田から約四時間で北京に到着。なのだが、同乗のほぼ九割以上を占める日本帰りの中国人たちのあまりの手荷物の多さ(余裕で規定超えてるだろっていう)に通路が詰まって、なかなか機内から出られない。仕方がないので迎えに来ている前田くんに携帯で連絡。…

行ってきます

それでは明日から北京に行ってきまっす。一週間ほど滞在予定。 旅行中、急用のある友人・知人の方々は私の携帯までメールを送ってください。 以下、北京においでの方のためにインフォメーション。 11/30〜12/6に北京の宋荘美術館にて第二回北京独立電影論壇…

通し狂言「摂州合邦辻」を観に国立劇場へ。歌舞伎座と比較してこの劇場の長所は、まず何と言っても料金が安いことと、どんな席からでも花道の七三がキチンと見えるということだろう(歌舞伎において花道の七三が見えるというのはかなり重要)。席の座り心地…

TOKYO FILMeX2007 その6

a)『私たちの十年』(ジャ・ジャンクー)△ b)『東』(ジャ・ジャンクー)△ c)『アンジェラ・マオ 女活殺拳』(ファン・フェン)◎ 『私たちの十年』は、工業都市を遠ざかる列車からの移動ショットに始まり、工業都市に近づく列車からの移動ショットで終わる。…

TOKYO FILMeX2007 その5

a)『脳に烙印を!』(ガイ・マディン)× b)『ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた』(ハナ・マフマルバフ)× c)『ヘルプ・ミー・エロス』(リー・カンション)△ d)『食べよ、これは我が体なり』(ミケランジュ・ケイ)× 今日はせっかく早起きして四本も見たのに…

TOKYO FILMeX2007 その4

a)『最後の木こりたち』(ユー・グァンイー)◎ ここ数年の中国のインディペンデント映画の盛り上がりから判断して、この映画は絶対に素晴しいに違いないと目をつけて行ったら、やはり傑作だった。 というわけでこの作品について書こうとした矢先の午前三時す…

TOKYO FILMeX2007 その3

a)『非機械的』(リッテイク・ゴトク)◎ しかし解せないのは、ダニエル・シュミットやエドワード・ヤンの追悼特集を満席にした人々がリッテイク・ゴトクに大挙して押し寄せないことなのだが、それとも昼間の回は人が入っていたのだろうか。あるいは皆アテネ…

TOKYO FILMeX2007 その2

a)『撤退』(アモス・ギタイ)△ 昨日見た短編のあまりの酷さに、この作家にはもう見切りをつけようと思ったほどだが、やはりこの作品に出てくる充実したロングテイクに見られるような彼の演出手腕にはやはり一目置かざるを得ない。とはいえ最初の方でビノシ…

TOKYO FILMeX2007 その1

a)『それぞれのシネマ』 テオ・アンゲロプロス × オリヴィエ・アサイヤス × ビレ・アウグスト △ ジェーン・カンピオン × ユーセフ・シャヒーン × チェン・カイコー × マイケル・チミノ × イーサン&ジョエル・コーエン × デヴィッド・クローネンバーグ × ジ…

吉例顔見世大歌舞伎の夜の部を観に歌舞伎座へ。先月の仁左衛門・玉三郎の「牡丹灯籠」はめちゃめちゃ観たかったし、チケットも購入していたのだが、あいにく東京国際映画祭のエドワード・ヤン特集と重なってしまったので、泣く泣く仁左衛門ファンのうちの母…

「ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン」の「neoneo」最新号に友人の前田佳孝くんが中国独立映画作家グループ「黄牛田電影」(今年のヤマガタに『姉貴』、『夢遊』を出品した胡新宇、黄文海がメンバー)にインタビューした記事が載っています。最近…