徹夜明けで三時間ほど仮眠するとTくんから『東京暗黒街竹の家』(フラー)のビデオを貸せとの指令があり、十数分ビデオの山と格闘しようやく発掘する。さらにこれをHDDに落としてDVDに焼かなくてはならないのだが、少なく見積もっても三時間近くかかる。そこでI嬢に渡す予定の機材を勤務先まで一旦運び、そこから日仏に行って整理券を貰い、帰宅。DVDを焼いている間にひと風呂浴び、再び暑い中、飯田橋へ。無事、Tくんに渡すとバーターでレアものDVDを貸してくれるとのこと。『竹の家』は大学で彼が担当している講義で使うそうな、フーン。まあ早く拙作のビデオを見て酷評してくれとお願いしておく(マゾ?)。本日の『溶岩の家』(ペドロ・コスタ)と併映される同作の「撮影ノート」なる作品をお目当てに来たのだが、何のことはない文字通り彼がこの作品のために準備した写真やら新聞の切抜きやらを貼付けたノート(ゴダールの「シナリオ」を想起させる)の写真をスライドショー形式で映すだけのものだった(しかも正味10分くらい)。ノート自体はコスタの発想の秘密を垣間見るようで興味深かったが、実はこれ仏版DVDのおまけ。すでにもっていたのでかなりショック(家で寝てればよかった)。上映後、I嬢に機材を渡してお茶。昨日の試写の案内に気づかずに欠席したので、半ば強制的にビデオカメラの小さなモニターで拙作を見ていただく。


a) 『溶岩の家』(ペドロ・コスタ)★★★★