よいお年を!

あっという間に一年経った。今年は通常業務(大学の講義、映画祭の審査、その他チラシ原稿など)をこなしつつ、講演二本(ロジエ、モンテイロ)と原稿四本(ロジエ、ルイズ・ブルックス野田真吉、大江崇允)が立て続けに入ったので、めっちゃ忙しくて死ぬかと思った。こんなに忙しかったのはいつ以来だろうと思ったら、たぶん八年前で、その時は明らかにキャバ以上の仕事を抱えすぎた結果、交通事故に遭い、死線をさまよった(笑)。今年ももしかしたら不吉なことが起きるのではないかと、ヒヤヒヤしつつ仕事をこなしていたのだが、何事もなくこうして大晦日を迎えることができた。まあ今年の後半だけで普段の三倍は仕事をしたので、当分は仕事の依頼はないだろう(笑)。アテネで対面で講演をするのは十二年ぶり、ユーロで講演するのはたぶん初めてだと思うのだが、おかげでキノハウス全階でトークをするという偉業を達成できた(笑)。どちらも満席で、無事に客寄せパンダとしての役割を果たせてホッとしたが、客席にノーマスクの人がチラホラ見られたのが不安ではあった。皆んな映画館ではマスクしようね。今年は「吉野葛」で映画作家としてスタートして実は二十周年の節目に当たっていたので、その記念にあまり見る機会のない短編二本「火の娘たち」「韓流刑事」を期間限定で配信したのだが、皆さまお楽しみいただけましたでしょうか(後者は1/3まで公開中)。ちなみに2024年はこのブログも二十周年である。早いもんだ。