2008-01-01から1年間の記事一覧

よいお年を!

一年を振り返ってみる。年初にアテネフランセで初講演があったので、今年も出だしから忙しかった。映画批評家としての活動が冬眠状態だった去年に比べると、今年はこの他にペドロ・コスタと黄牛田電影のパンフに書いたり、「テルポ」に映画日記を載せたりし…

星取りについて最近いろいろな人から聞かれたので今年のうちに答えておくと、私は星取りを「批評」だなどとは思っていない。*1 *1:id:hj3s-kzu:20050307、id:hj3s-kzu:20070124も参照のこと。

a) 『アンダーカヴァー』(ジェームズ・グレイ)◎ 吉祥寺で『アンダーカヴァー』を見て大興奮した後、新宿に移動し、「シネ砦」忘年会に参加(執筆してないけど)。終電で帰るつもりだったが、いつの間にか終電を逃してしまい朝までコース。道路を挟んだ向か…

「シネ砦」第2号

「シネ砦」第2号をいただく。今回の目玉は(安)氏によるブラック&ブルー論だろう。(長)氏は前回に引き続き、ガーリー全開で好調。「キモい。」の一語から始まる映画評とか初めて読んだ。個人的にツボだったのは(内)氏の「亜麻色の髪の乙女は騎乗位一回…

再編集の相談で筒井さんの新居にお邪魔する。帰りに韓国焼肉をたらふく御馳走になり、下北沢での忘年会をすっぽかす。

a)『日没の決断』(バッド・ベティカー)◎

a)『JAL空の旅シリーズ 香港・台北編[改訂版]』(亀井文夫)◎ b)『JAL空の旅シリーズ 新・南十字星は招く』(亀井文夫)◎ c)『遊び場のない子どもたち』(菊地周)◎ d)『反撃の銃弾』(バッド・ベティカー)◎ e)『身分証明書』(イェジー・スコリモフスキ…

a)『チェチェンへ アレクサンドラの旅』(アレクサンドル・ソクーロフ)◎

a)『ハイキングの唄』(松崎啓次)◎ b)『北京』(亀井文夫)○ c)『信濃風土記より 小林一茶』(亀井文夫)◎ d)『風土病との闘い』(菊地周)◎ e)『静かな建築工法』(亀井文夫)◎ f)『MY DIARY IN JAPAN INVITATION TO SHIN MITSUBISHI』(亀井文夫)○ g)『…

a)『女ひとり大地を行く』(亀井文夫)◎ b)『いのちの詩』(亀井文夫)○ c)『鳩ははばたく』(亀井文夫)○

a)『したがるかあさん 若い肌の火照り』(堀禎一)◎

a)『姿なき姿』(亀井文夫)◎ b)『支那事変後方記録 上海』(亀井文夫)◎ c)『生物みなトモダチ〈教育編〉 トリ・ムシ・サカナの子守歌』(亀井文夫)◎

コントレ映画塾、開講

「テルポ」の藤原ちからさんが書いているように通信制の「私塾」を開講しました(id:fchikara:20081212)。 この「私塾」、ネットを見られる誰でも参加可能ですし、受講料もかかりません。 いつでもやめられますし、そもそも私に参加申請の必要もありません…

a)『ヨーロッパ2005年、10月27日』(ストローブ=ユイレ)◎ b)『アルテミスの膝』(ストローブ=ユイレ)◎ c)『ジャン・ブリカールの道程』(ストローブ=ユイレ)◎ d)『JAL空の旅シリーズ ヨーロッパ モデルコース』(亀井文夫)◎ e)『のり平 アメリカ紀行…

AAA

ここ最近いろんな友人が電話くれたりメールくれたり飯おごってくれたりして、皆、妙に私に優しいのだが(心配しなくても大丈夫だから)、今日も仕事終わりに電話がかかってきていたので何かと思いきや、ストローブ=ユイレを見終わった友人たちが水道橋で今…

a)『荒海に生きる マグロ漁民の生態』(亀井文夫)◎ b)『流血の記録 砂川』(亀井文夫)◎ c)『世界は恐怖する 死の灰の正体[予告篇]』(亀井文夫)◎ d)『世界は恐怖する 死の灰の正体』(亀井文夫)◎ e)『七夜待』(河瀬直美)× マグロ!マグロ!と見終わ…

RIP SK

加藤周一さんが亡くなられました。心より御冥福をお祈りします。 読書術 (岩波現代文庫)作者: 加藤周一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/11/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 85回この商品を含むブログ (72件) を見る 羊の歌―わが回想 (岩波新書 …

Tu n’as rien vu à Hiroshima?

ポーランドからスコリモ箱、フランスからロジエ箱、ドゥミ箱、アメリカからベティカー箱、グリフィス箱(最近出た方)など一足早いクリスマス・プレゼントが続々届く。わーい。……買ったの自分だけど(来月の請求書が怖い……)。などと思っていたら、ホントに…

12月のオススメ

寒くなりましたね。映画に行く時は風邪を引かないようにあったかい格好をして出かけましょう。 〜12/8 マキノ雅弘 生誕百年記念上映会@新文芸坐 http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#d1123 京都映画祭に行かれなかった人はぜひ通いましょう。ライン…

昨日の記事を勝手にソドムBBSにコピペした人へ。 私は自分の名において文章を書いたが、君みたいに他人の文章を匿名で投稿するのは卑怯だと思う。 君みたいな人が今後増えるようなら、このブログを閲覧制限することも考えなきゃいけなくなるから、そういうこ…

連戦連敗

a)『愛の記念に』(モーリス・ピアラ)◎ どうも最近、ここ数年間の腹立たしい記憶を反芻しては、さらに腹を立てている始末なので、この際、ここにぶちまけてすっきりすることにする(A型なもんで)。 拙作『吉野葛』は映画美学校映画祭2003@アテネフランセに…

a)『ガリンシャ』(ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ)× b)『シネマ・ノーヴォ』(ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ)× c)『愛された人』(アルノー・デプレシャン)△ アンドラーデの退屈さに死にそうになった後(まあマリア・ベターニャとグラウ…

a)『夜と昼(アバンチュールはパリで)』(ホン・サンス)◎ ホン・サンスの新作を堪能した後(『浜辺の女』以降、それまでの彼の作品を特徴づけていたあからさまなセックス描写はなくなったが、それにしてもこのエロさは何なのだろう)、蓮實先生のトークを…

告知です 渡辺護監督の新作上映会

井川耕一郎さんから渡辺護監督の新作上映会のお知らせが届いたので以下にコピペ。皆さんぜひ足をお運び下さいませ。そういえば半年前に井川さんに連れられて監督のお宅にお伺いした時に奥様の手作り餃子を御馳走になりました。とてもおいしかったです。 <渡…

The Best Years of Our Lives

いつもながら朝まで起きていて、午前七時を回ったのでさて寝るかと思ったら、とある友人からメールがきて、新作の準備に必要なので至急『勝手に逃げろ/人生』(ゴダール)のDVDを貸してくれ、とのこと。仕方ないなあ、と思いながら、しばしDVDの山を掻き分…

吉田喜重からセザンヌへ(そしてスザンヌの彼方へ)

a)『河の上の愛情』(ジャ・ジャンクー)△ b)『可視から不可視へ』(マノエル・ド・オリヴェイラ)× c)『ウェルカム・トゥ・サンパウロ』(アモス・ギタイ、ツァイ・ミンリャン、ミカ・カウリスマキ、吉田喜重、レオン・カーコフほか)× d)『サバイバル・ソ…

a)『地獄の曲り角』(蔵原惟繕)△

全国の自主映画作家の皆さんにちょっとご相談ですが

a)『殺し屋』(セドリック・アンジェ)△ b)『女優』(ヴァレリア=ブルーニ・テデスキ)○ テデスキのは現代フランス映画の良質な部分を示すものとして一見に値する。というか見た方がいいよ。あと某映画雑誌のベストテン・ワーストテン特集号に参加する予定…

渋谷の吉田松陰

a)『フォルティーニ/シナイの犬たち』(ストローブ=ユイレ)◎ 『ひどい仕打ち』(アンソニー・マン)のDVDを途中まで見てから、アテネにストローブ=ユイレを見に行くと佐藤雄一くんがいたので、そのまま拉致って渋谷BRAINZの赤坂大輔さんの講義に一緒にお…

a)『仮面の女』(アンソニー・マン)◎