10月のオススメ

hj3s-kzu2006-09-30

さて来月のオススメは…あれ?何か忘れているような…あ、某国際映画祭だ!まあ行かないからいいや(とかいいつつ実はホン・サンスの新作だけは行くつもり)。何か今月は「全て」を連発してるな。まるで亡国首相みたいだ。

〜10/6
映画作法 澤井信一郎の世界@新文芸坐
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#0930
☆『めぞん一刻』と『ラブ・ストーリーを君に』を除く(どっちも好きなんだけどな…)全作品の他に、助監督時代からのスペシャル・セレクションとして『0課の女・赤い手錠』(野田幸男)、『華麗なる追跡』(鈴木則文)、『ならず者』(石井輝男)、『仁侠男一匹』(マキノ雅弘)が上映されるのが嬉しい。

〜10/20
ホウ・シャオシェン映画祭 - 百年の恋歌@シネマヴェーラ渋谷
http://www.cinemavera.com/timetable.html
☆全て傑作。ぜひスクリーンで。ちなみに私が一番好きなのは『フラワーズ・オブ・シャンハイ』。溝口没後50周年に見るのにふさわしい映画だと思う。

〜10/20
ドキュメンタリー・ドりーム・ショー 山形 in Tokyo 2006@アテネフランセ文化センター
http://www.cinematrix.jp/dds/
☆『医学としての水俣病―三部作―』(土本典昭)と『日本解放戦線・三里塚の夏』『三里塚・辺田部落』(小川紳介)を見ていない人はまさかいないと思うが、もしいたらぜひ見に行って欲しい。世界ドキュメンタリー史のみならず、世界映画史に惨然と輝く金字塔。

10/8〜11/11
瀬川昌治の乾杯ごきげん映画術@ラピュタ阿佐ヶ谷
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/segawa/
☆すげー!全部見にいかなくっちゃ!今月の裏イチオシ。

10/14〜10/27
大映映画の鬼才 増村保造@新文芸坐
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#1014
☆全て傑作かつ面白い。しかも二本立てなんでお得。全部好きだしオススメだけど、あえてこの中から五本あげるなら『「女の小箱」より 夫が見た』『青空娘』『妻は告白する』『刺青』『赤い天使』かな。でも全部見てね、絶対面白いから。

10/21〜11/17
鈴木清順 48本勝負@シネマヴェーラ渋谷
http://www.cinemavera.com/schedule.html
☆全て面白い。『野獣の青春』以後の作品が全て傑作なのは言うまでもないが、それ以前の作品の中では『らぶれたあ』と『散弾銃の男』が私は大好き。とはいえ全て見るのに越したことはない。

10/22
「ROUND2」@映画美学校第一試写室
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061022
☆別名「死ねばGOラウンド」。今月のイチオシ。私見では今年の日本映画屈指の傑作『死なば諸共』(西山洋市)と『西みがき』(井川耕一郎)の他に、植岡喜晴の新作短編『やくざと地底人間』と万田邦敏の新作短編『新・新夫婦刑事プロゴルファー・ナースの巻その2 PARTIII』、および私の偏愛する小品『サンドラブロックスのフェイク/人生〜千浦編〜』といった豪華なラインナップ。見ないで死ねるか!

10/28
追悼 ダニエル・シュミット@新文芸坐
http://www.shin-bungeiza.com/allnight.html
☆惜しくも8月に亡くなったスイスの偉大な映画作家を追悼するオールナイト。『ヘカテ』『トスカの接吻』『書かれた顔』『ベレジーナ』を上映。全て傑作。なお11月の東京フィルメックスではあの美しい『天使の影』と『ヴィオランタ』が上映されるのでそちらもぜひ。

a)『Metro Lumiere』(ハロルド・マニング)★★
HHHが小学生用の国語ノートを撮影用のメモ帳として使っているのに感動した。細かい字で漢字がびっしり書き込まれた升目のページ。