告知 私は世界をのぞく@ジュンク堂書店渋谷店

9/2に渋谷の東急百貨店本店7Fにオープンするジュンク堂書店渋谷店で「私は世界をひらく」という映画書フェアが開催されます。私も選書に協力しましたので、渋谷に映画を見に行った際にはぜひ立ち寄ってみて下さい。以下は選書メンバーが書いた序文です(私が書いたのではありません)。とてもいい文章だと私は思いました。

例えば君はこの中の一冊を手にとって何を思い出すか? そのページあるいは一文あるいは単語に、何をみたあるいはイメージしたか?それこそが映画を何度でも甦らせるものだというと大袈裟に聞こえるだろうか?

私と映画と世界とあなたは、すべて地続きであると信じたい。ゴダールドゥルーズへの扉となり、さらにはマルクスへの標となりえるもの、それは<見る>ということを突きつめて考えたその過程にある感情のうねり、知性の煌めきである。

万歳!映画はわれらのもの。新しい波?いやいや、それはいつでもあなた自身の新しい波である。

「私」と「映画」と「世界」が切り結ぶ棚の写真を見せてもらいましたが、ゴダールの隣にマルクスが、そしてその隣にはマキノ雅弘が平然と並ぶ刺激的なものになっています。選書リストの載ったチラシを渋谷のミニシアターで配布中ですので、見かけたらぜひ手にとってみて下さい。
また来店者用のおまけとして、私が独断と偏見で選んだ絶版・品切の必読映画書リストを別に作成しました。こちらにはフェアのために私が書き下ろした前書きもついています(ただし無記名)。少部数しか刷っていないので、ご希望の方はお早目に(好評なら増刷する予定)。
なお、あまり普段、大書店でも見かけない、私の溝口論が載った「中央評論」もご好意で置いていただけることになっていますが、今のところまだ入荷していないようです。

a)『斬人斬馬剣[パテベビー短縮版/デジタル復元版]』(伊藤大輔)◎
b)『忠次旅日記』(伊藤大輔)◎