hj3s-kzu2008-01-06

a)『女性の勝利』(溝口健二)◎
b)『女優須磨子の恋』(溝口健二)◎
だいぶ前に前売券を買っておいた「ムンク展」が最終日だというので慌てて行く。着いたら入場制限をしているくらいの混雑ぶりで、閉館まで一時間余り、順番に見て行ったら絶対最後まで見られないのは分かっているので戦術を考える。部屋ごとに空いている絵からじっくり見て行き、デッサン類はざっと眺めるだけにし、最後まで辿りついたら、今度は逆に見落とした絵を見に順路を戻って行く。この戦術のおかげで最初は人だかりで見られなかった大好きな『吸血鬼』や『マドンナ』や『病める子供』をじっくり見ることができた。手持ちの画集には確か載っていないので初見のはずの『声、夏の夜』の薄ぼんやりした女性の表情が実に素晴しく、見ることができて本当によかった。