24時間映画耐久マラソン

a)『ぐるりのこと』(橋口亮輔)○
b)『すいばれ一家 男になりたい』(鈴木則文)○
c)『カリブ・愛のシンフォニー』(鈴木則文)○
(昨日の続き)朝だー!帰るぞー!と思いきや、きゃみむさんからお誘いがあった『ぐるりのこと』の初日舞台挨拶を見るという女性陣に拉致られ、タクシーで渋谷まで。朝方の道玄坂はゴミの回りをカラスが超低空でびゅんびゅん飛んでいてかなり危険。『鳥』を地でいっている。フレッシュネス・バーガーでお茶してから、『ぐるりのこと』を見にシネマライズへ(きゃみむさん、ありがとー)。
で、これがまた傑作で、ある一組の夫婦(リリー・フランキー木村多江が素晴らしい)の危機を、バブル崩壊後の「失われた10年」(それは象徴界の亀裂からリアルなものが露呈した時代であり、今なお私たちの生活を規定し続けている起点である)における日本社会の危機と重ね合わせながら、そこからのゆるやかな再生を、希望への祈りを込めつつ描いている。このような作品こそシネコンにかけて多くの人に見られるべきであり、単館上映だけではもったいない(と思ったら全国で拡大上映されるみたいね。めでたい)。これまで橋口亮輔の作品が苦手だった人も必見。
で、女性陣と別れた後、PFFのサーク特集のパスを買うべく、109のチケぴへ。だがすでに時計は12時を回っており、当然のことながら完売。仕方がないのでバラ売りを買うことに。すると背後から声をかけられる。振り向くとYくんであった。やっぱり考えることは同じだなーと苦しつつ、彼もパス完売にはショックを受けていた模様。で、このまま一緒に則文を見ようということになり(家に帰るとそのまま夜まで爆睡してしまいそうなので)、とりあえずガストで時間を潰すことにする。眠気覚ましに昼ビール(またかよ)を飲み、テンションを上げていく。赤ら顔でヴェーラに行くとHくんがいたのでサーク・パス完売を伝える。昼ビールが逆効果だったのか、『すいばれ一家』の中盤以降、何度も意識を失う。『カリブ・愛のシンフォニー』は松田聖子のあまりのブサイクさ(あのメイクと髪型!でもあの当時は皆、あんな感じだったんだよね・)に目がギンギンに冴えてしまい、さらに聖子&正輝のベッドシーンまであり(エグすぎ!)、いやー久々に凄いものを見てしまった。これが公開した時、私は中学生だったはずだけど、リアルタイムで見なくてよかった(見てたらトラウマになっていたな、きっと・)。その後のトークショーも大変面白うございました。で、終わった時には、昨日起きた時からすでに通算24時間を越えていた。どんだけ。