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映画史入門

「現代映画論」に引き続き、東海大学文芸創作科(湘南校舎)で「映画史入門」を講義します。毎回、テーマに関連する映画を一本見て、それから講義をします。以下、概要。

科目名:映画史入門

担当者:葛生 賢

水曜日 3-4時限

3限 13:25-14:55

4限 15:10-16:40

授業のテーマ:古典映画の発展と危機

1. 授業要旨または授業概要:

私たちが普段目にしている映像表現の源流は、19世紀末に誕生した映画にあります。映画はそこから今日に至るまで、約120年近い歴史を持っています。それはワンカットだけの記録映像として始まった映画が、次第に複雑な物語を語るメディアとして発達していったプロセスです。と同時に映画の持つ出来事を記録する力は、否応なく世界大戦を初めとする現実と関わりを持っていくことになります。そして1960年辺りを境に、映画は自らと現実との関わりについての反省を踏まえて「現代映画」と呼ばれるものへと発展していきます。

この講義では映画誕生から1960年までの約60年間の歴史を振り返ってみたいと思います。それによって、私たちが普段当たり前だと思っている映像表現を批判的に再考してみる視線を獲得することを目指します。

なお1960年以降の映画史については秋学期の「現代映画論」で扱います。

映画についての予備知識は必要としませんが、普段から各自、講義以外でも積極的に様々な時代や国の映画を見たり、それについての批評を読んだりすることが推奨されます。

2. 学習の到達目標:

1) 映画誕生以後の約60年間の映画史の流れを概観できること

2) 様々な映画運動の代表的な映画作家とその作品についての知識を習得すること

3) 映画の具体的な画面と音響を記述できること

4) 単なる感想文ではない、論理的な文章を書けるようになること

5) 映画を見て、映画史的な知見を踏まえつつ、その具体的な細部を手がかりに、説得力のある仕方で、自分なりに批評できること

3:授業スケジュール

1)ガイダンス

2)初期映画

3)古典的ハリウッド映画の発展(その1)

4)古典的ハリウッド映画の発展(その2)

5)フランス印象主義シュールレアリズム

6)ソヴィエト・モンタージュ

7)ドイツ表現主義

8)サウンド到来後の古典的ハリウッド映画

9)フランス詩的リアリズム

10)ドキュメンタリー映画の発展

11)イタリア・ネオレアリズモ

12)戦後ハリウッド映画(その1)

13)戦後ハリウッド映画(その2)

14)日本映画(その1)

15)日本映画(その2)

4. 教科書・参考書:

参考文献 映画史を学ぶクリティカル・ワーズ 村山匡一郎編 フィルムアート社 2,100円