ひどすぎる、世界を侮辱するなんて!

hj3s-kzu2004-12-10

a)『エンペドクレスの死』(ストローブ=ユイレ
b)『死に到る愛』(アラン・レネ
c)『逆襲獄門砦』(内田吐夢
誰がどんな映画を見てどんな感想を抱こうがそれはその人の勝手だし、たとえそれが的外れなものであっても、そんなものは笑ってやりすごしてしまえばいいだけなのだが、その対象がストローブ=ユイレであったりすると話は別で、「主題が幼稚」だの、「国家の文化政策に保護されている」だのといった無責任な戯れ言を書いている人間を見ると腹が立ってしょうがない。豚に真珠とはこのことである。いやそれでは豚に失礼か。彼らほど「国家」やら「文化」やらに抵抗している映画作家もないと思うが。そんなことは彼らの作品を、そしてペドロ・コスタによるあの美しいオマージュを見れば瞭然ではないか。何度でも繰り返すが、映画と文化とは不倶戴天の敵である。
ところでおそらくは今年のベストテンに間違いなく入るであろう『ジョヴァンニ』(エルマンノ・オルミ)をとうとう見逃してしまった。悔しい。