a)『俺は田舎のプレスリー』(満友敬司)★★★
b)『消えゆく者たちの年代記』(エリア・スレイマン)★★★★
c)『ヴォルガ・ヴォルガ』(グリゴリー・アレクサンドロフ)★★
『サーカス』でバスビー・バークレーやっていたので、『ヴォルガ・ヴォルガ』で蒸気船を目にした瞬間、今度はフォードかと思いきや、あまりそっちの方には展開しなかったのだった。でもヴォルガ河を帆船と蒸気船(米国製)がモスクワめがけて競争するという設定は、ぜったい『周遊する蒸気船』からのイタダキだと思う。釜に船内の椅子とか投げ込むシーンあるし。ちなみに『陽気な連中』と『ヴォルガ・ヴォルガ』はスターリンのお気に入り映画だったそうな。当時のロシア映画人の苦労が偲ばれます。