a)『観賞用男性』(野村芳太郎)★★
b)『ニュー・ワールド』(テレンス・マリック)★★★★
ニュー・ワールド』は単に「旧大陸」の人間が「新大陸」を発見する話ではなく、それと同時に「新大陸」の人間が「New World」としての「旧大陸」を発見する話でもある(英国庭園でひとりその大気に触れているネイティブ・アメリカンの姿を見よ)という点を押さえずに、この作品の批判をするのは無意味だし杜撰だと思う、ということだけとりあえず言っておく。というか新しい世界を「発見する」というよりは、すでにそこにあった世界にあらためて「触れる」(それによって見なれた世界は再び「New World」として立ち現れる)映画だと思う。側転に涙。