生還!

本日ようやく編集地獄から無事帰還(まあ地獄といいつつ結構楽しかったけど)。作業を始めたのが、ちょうど二週間前で、最初はどうせ三日ぐらいで終わるだろうと高を括って、監督からの急な申し出を二つ返事で引き受けたのだが、ラッシュを見て絶句。約二十分ほどの本編に対し、マルチアングルかつ長回しで撮られた素材が約三時間あったのだった。さすがにこれは想定外のことで「これをどーせいっちゅうねん!」と途方に暮れたが、気を取り直し初日はとりあえずOKテイクだけでも取り込もうと作業を始めるも慣れない場所でやっていたせいかトラブルにつぐトラブルに見舞われその日はほとんど何もできず、結局HDDを自宅に持ち帰り徹夜で取り込みを終えたのだった。でOKテイクを繋いだだけでも一時間半あり、これを二十分の作品に仕上げるのにまるまる二週間もかかってしまった。週末は渋谷のホテル街のど真ん中にある某映画館の最上階の編集ルームで監督と終電までカンヅメになり、平日は仕事から帰宅してから、持ち帰ったHDDで朝六時まで連日徹夜(もちろん翌日も仕事)、という殺人的スケジュールでさすがにやつれた(さっき鏡を見たら目に下にくまができてた)。「毒食わば皿まで」と終電待ちの駅のホームで何度自分に言い聞かせたことか。そんな作業も明日の書き出しでようやく完成。自分でもホントよく頑張ったと思う。陣中見舞にきた筒井さんに「君がここまで本気を出しているのは見たことがない」と言われたくらい。確かにそうかも。*1。最後には筒井さんにしみじみと「編集上達したなぁ」と言われた……。結果を知りたい方はぜひ3/4の「桃祭」でお確かめ下さい。ブログが全く更新されないので友人から病気にでもなったのかと心配されましたが、大丈夫生きてます。

*1:このことは、私がこの二週間の間に見た映画が『黙示録の四騎士』(ミネリ)一本だけだったという事実からもお分かりいただけよう。