よいお年を!

大晦日なので一年を振り返る。映画批評家としては、年末に出た『映画を撮った35の言葉たち』(フィルムアート社)に参加した。このうち私はルビッチ、マキノ、ストローブ=ユイレを担当した(しかしすごい組み合わせだ)。原稿依頼を受けたのがちょうど映画祭シーズンの真っ最中で、映画を見る合間を縫っての慌ただしい仕事だったが、我ながらなかなかの出来だったのではないかと思う(どうぞ手にとってご確認あれ)。また今年は大学時代からの友人である堀禎一を失ってしまった悲しい年でもあったが、未見の方たちへのイントロダクションになればとラジオ関西「シネマキネマ」の一回分の放送時間を丸々いただいて彼の作品について語らせてもらった(吉野Dに感謝)。去年、予告した批評集は、私の遅筆のせいで出せる見通しが一向につかない(笑)。私事では子供が生まれた。まさか自分が父親になる日が来るとは考えてもいなかったが、目下、育児と仕事と映画の時間配分をめぐって妻とせめぎ合う日々である。それでは皆さん、よいお年を。

 

映画を撮った35の言葉たち

映画を撮った35の言葉たち

  • 作者: 得地直美,伊藤洋司,三浦哲哉,荻野洋一,橋本一径,安井豊作,赤坂太輔,井上正昭,木原圭翔,葛生賢,隈元博樹,黒岩幹子,須藤健太郎,角井誠,長門洋平,南波克行,降矢聡,結城秀勇,渡辺進也,フィルムアート社
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2017/12/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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