今日の名言

関西から帰ったその日に朝までコース、そして深夜仕事、といった無理を続けていたら、40度以上の高熱を出してぶっ倒れてしまった。新型インフルエンザか!?と戦慄しつつ、発熱外来に行き、病室に通されると、そこには近未来風のいでたちをした完全防御態勢の医師と看護婦がいて、綿棒を細く長くしたような10cmくらいのものを鼻の穴の奥まで突っ込まれてぐりぐりされ(かなり痛い)、サンプル採取。で待つこと十分。「一本線ですね」と看護婦がぽつり。一本線ってどっちだよ!と内心叫びつつ、医師のお言葉を待つと「マイナスです」「つまり陰性ってことですか」「はい」。ほっと一安心。結局、診断結果は「急性胃腸炎」(爆)。まあなかなか貴重な体験をさせてもらったのでよしとする。
平熱に下がりましたが、まだまだお腹がゆるく、映画を見に外出できるのは二三日後になりそうなので、暇つぶしにトリュフォーの批評集をパラパラめくっていたら序文にこんな言葉がありました。蓮實・山田両氏の名訳が手元にないので、拙訳で失礼します。

誰もが映画批評家になれる。(映画批評の)見習い生は、たぶん文学、音楽、絵画の批評家に要求されるはずの十分の一の知識も持っている必要がないのだろう。映画作家は、ムルナウの映画を一本も見たこともないような輩に自分の作品を批評されるのだという現実とともに生きていかなくてはならないのだ。