関西訪問記 Part2 その3

本日から「アジアン・ミーティング2010」が始まったので、九条シネ・ヌーヴォへ。『Le Petit Chaperon Rouge(赤頭巾)』(青山真治)と『駱駝は砂漠を離れない』(チョ・ギュジャン)を。『赤頭巾』は東京上映の時に見逃してしまい、もう見られないかなと諦めていたので、このタイミングで上映してくれてホントにありがたい。映画は蓮實重彦の『アワーミュージック』論である「赤いバッグの乙女」への青山さんなりのレスポンスといったところでしょうか。赤いダイナマイトを顔に巻くとか、遺品のトランクを開けると一冊の本があるとか、ヒロインの亡くなった姉の設定とか正直ビミョーだと思った。個人的には青山さんには、拳銃出すならもっとバンバン撃つ活劇映画を撮って欲しいっす(『EUREKA』前半で警官隊がバスを包囲するクレーンショットとかホント素晴らしいと思うんですが)。誠に勝手な希望ですが。あ、でもルー・カステルはよかった。『駱駝』は主人公がケンシロウさんの佇まいにちょっと似ている、という点を除けば、全く酷い映画だった。主人公が飲んで暴れるというだけのコントの繰り返しみたいな脚本。もっと頭使え、頭。
夜は京都に移動し、特集最終日。『紅葉』(山崎樹一郎)、『へばの』(木村文洋)、『京極真珠』(佐藤訪米)の三本。最初の二本についてはもう何度も見ているので措くとして、今日、楽しみにしていた『京極真珠』は連日の無理が祟って不覚にも寝てしまった。どうもすんません。訪米さんはお店があるので帰ってしまったので、残りのメンバーと京都国際学生映画祭OBの皆さんと打ち上げ。朝まで飲んだ後、さらに文洋くんと樹一郎くんとディープ京都のバー巡り。朝の六時に鉄板焼を食うことになるとは思わなかった。二人と別れて、私は大阪に。

a)『Le Petit Chaperon Rouge(赤頭巾)』(青山真治)△
b)『駱駝は砂漠を離れない』(チョ・ギュジャン)×

アジアン・ミーティング2010
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